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【高校野球】立命館慶祥が初の甲子園に王手…8回にノーヒットで5得点逆転…合言葉は「最弱世代から最強世代」

スポーツ報知 / 2024年7月21日 7時56分

決勝進出を決め、応援席に向かって駆け出す立命館慶祥の選手たち(カメラ・砂田 秀人)

◇第106回全国高校野球選手権南北海道大会 ▽準決勝 札幌光星3-6立命館慶祥(20日・エスコン)

 準決勝2試合が行われた。立命館慶祥は、札幌光星に逆転勝ちし、春夏通じて初の甲子園出場に王手をかけた。1点ビハインドの8回にノーヒットで一挙5点を奪い逆転。3人の投手リレーでリードを守り切った。

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 また一つ、歴史を塗り替えた。3点差に詰め寄られ、なおも9回2死満塁のピンチ。一発逆転サヨナラの場面で、立命館慶祥の田畑悠樹外野手(3年)は「ずっと待っていた」とセンターからマウンドへ。最後はフルカウントから渾身の直球で空振り三振を奪った。準決勝に続き、初の決勝進出。ナインは抱き合って喜びを爆発させた。

 5日間の休養日を挟み、北広島に舞台を移した準決勝。滝本圭史監督(43)は、3年生に運命を託した。「エスコンで試合できる権利を3年生が勝ち取ってくれた。きょうは真っ新なマウンドに上げてやりたい」と今大会初先発の浅見倖成(3年)を“サプライズ”起用。右腕は「(先発の)文字を見た瞬間めちゃくちゃ緊張しました」と言いながらも、優勝大本命の北海を破った強力打線に対し、打たせてとる投球で5回途中2失点と好投した。

 打線は、5試合連続完投勝利を挙げていた相手エース・粕谷に苦戦しながらも、試合前まで打率・083と低迷していた徳永漣遊撃手(3年)が4回に一時同点となる適時二塁打。主将の一打で食らいつくと、1―2の8回無死満塁では代打・大谷(おおや)竜平内野手(3年)が同点犠飛を放ち、最上級生の底力で逆転劇を呼び込んだ。

 昨秋、今春は地区敗退。「今年の野球部は弱い」という噂も耳に入ったが、「最弱世代から最強世代」を合言葉に決勝まで勝ち進んできた。決勝に向け、OBの指揮官は「横山前監督が0からつくってきたチームなので、教え子の自分と後輩たちと、横山監督に習ってきた野球を出し切る。選手、保護者、スタッフ一丸となってぶつかりたい」。「あかき血潮」をたぎらせる“北の立命”ナインが、下克上を完成させる。

(島山 知房)

  ◆“ご近所対決” 江別市の立命館慶祥、北広島市の札幌日大と学校所在地の市は異なるが、野球部のグラウンドは直線約400メートルの距離にあり、車で5分ほど。間に林があるため目視で互いの姿を確認することはできないが、練習中の声は聞こえてくる。両校の対戦は3季通じて過去5度あり、いずれも札幌日大が勝利している。

 〇…札幌光星はこの試合まで5試合を投げ抜いてきた粕谷脩真投手(3年)が力つきた。屋根の閉まったエスコンFでの初登板に「蒸し暑さを感じて。ロジンを使っても手汗が抑えきれなかった」と7回1/3を被安打こそ2も、9四死球を与え、5点を失った。最初で最後の途中降板に「悔しかった。後ろの2人もいい投手だが、あいつらが投げる姿は正直、見たくはなかった」と涙を拭った。

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