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【高校野球】静岡商が御殿場西との乱打戦制す…両軍計34安打…御西元監督の父を持つ静商・斉藤修生が3打点

スポーツ報知 / 2024年7月21日 9時4分

最後の打者を打ち取り、4回戦進出を決めて笑顔の静岡商ナイン(カメラ・塩沢 武士)

◇第106回全国高校野球選手権静岡大会▽3回戦 御殿場西11-13静岡商(20日・ちゅ~る)

 3回戦8試合が行われた。静岡商が御殿場西との両軍計34安打の乱打戦を13―11で制した。激戦を繰り広げた相手の御殿場西の元監督、現教頭を父に持つ1番・斉藤修生中堅手(3年)が3打点と活躍した。21日に3回戦残り8試合が行われる。

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 名門のエースが、3時間13分の死闘に終止符を打った。静岡商の背番号1・石間千翔(かずと、3年)が最後の打者を遊ゴロに打ち取って、高々とガッツポーズだ。御殿場西と合わせて34安打24得点の打撃戦を制し、曲田雄三監督(40)は「もう一回、やれと言ってもこんな試合はできない」と、ダクダクの汗をぬぐった。

 まさに、序盤はノーガードの打ち合いだった。初回に4点を奪われて、指揮官が打撃戦にシフトチェンジした。「この展開でバント、スクイズをやっても勝てないと思った」。フルスイング打線の相手と同じ土俵に上がって攻めダルマと変貌した。4回だった。打者12人で8本の長短打などを集めて一挙に7得点。6打数5安打2打点と猛打爆発だった栗田輝空(きら)二塁手(3年)は「初めての5安打。後ろにつなぐことだけを考えてました」と、胸を張った。

 主将の斉藤にとっては因縁の対決だった。父・光高さんは、御殿場西の元監督で現在は教頭。「試合前に、『きょうは、バックネット裏で見ているから』って言われました」。2回に1点返してなお2死一、二塁から反撃ののろしとなる2点適時二塁打を放った。

 組み合わせ抽選後に「ひとつのヤマ場」として捉えていた3回戦を乗り越えた。「打てなければ夏勝てないと打撃の練習に力を入れながら、守りもしっかりやってきた」と、指揮官。初回に1失策こそ出たが、大事な場面での内野の堅守を勝因に掲げる。伝統の細かい野球だけでなく、打ち合いにも負けない打撃もついてきた。名門が2006年以来の頂点へ、勢いに乗った。(塩沢 武士)

 〇…御殿場西は一時は7点差をつけられながらも食い下がった。一塁側ベンチには今年1月に他界した森下知幸前監督の写真を置いて臨んだ一戦は、シードの静岡商を苦しめながらもわずかに及ばなかった。最終回2死二塁から執念の内野安打を放った加藤優弥主将(3年)は「森下監督に『ヒットを打たせて下さい』と、お願いして打席に入った。すごく楽しい試合でした」と、充実した表情でグラウンドを去った。

 〇…聖隷クリストファーは焼津水産に15-5(6回コールド)。序盤は好機をつくりながらあと一本出なかった打線が5回につながった。一挙9点を挙げるなど猛攻で焼津水産に6回コールド勝ち。浜松商時代の恩師・船川氏が亡くなった日の一戦となった上村敏正監督(67)は、「あの人がいなければ、今の自分はいない。先生がいなければ、使ってもらえなかったし、高校野球の監督にもなっていなかったと思う」と、感謝しながらも、訃報に肩を落としていた。

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