高畑充希、「光る君へ」の藤原定子に感謝「短くドラマティックに私は定子を生き切った」

「光る君へ」で藤原定子役を演じた高畑充希

　放送中のＮＨＫ大河ドラマ「光る君へ」（日曜・後８時）で藤原定子役を演じた女優・高畑充希がこのほど、スポーツ報知などの取材に応じた。

　「源氏物語」の作者・紫式部／まひろ（吉高由里子）の半生を描く同作。高畑演じる藤原定子は、藤原道長（柄本佑）の兄・道隆（井浦新）の長女。一条天皇（塩野瑛久）に入内（じゅだい）し、清少納言（ファーストサマーウイカ）らが集う才気あふれたサロンを作り上げる。高畑にとって、２０１４年の「軍師官兵衛」以来１０年ぶり２度目の大河となる。

　配役が決まった時に高畑は定子について「華やか、知的、愛され気質。藤原定子、という女性を調べれば調べるほど、プレッシャーが私の肩に重くのしかかってきています」とコメントしていた。

　実際に演じてみての思いについて高畑は「最初はやっぱり、明るくユーモアがあったという情報が強くて、演じるに当たって、重圧を感じていた。強くてハンサムなイメージ。でも、次から次へとつらいことが起こっていく。最初に想定していた役とは違った定子像になった。でも短くドラマティックに私は定子を生き切った」と晴れやかな顔で語った。

　今作が平安時代の衣装を身にまとうのが初めてだったという。高畑は「衣装が重たくて。動きのスピード感は気を付けた。手足が着物からでないようにしたり。全てがゆったりなので、眠くなる。ぽかぽかのお布団にくるまってるみたいな。ちょっと苦労しました」と笑わせた。

　懐刀の清少納言を演じたファーストサマーウイカに対しては「すごく私を推してくれて助かった。何かに憧れたり、憧れの目で見てもらえる人物像、推してもらえる人物像というのはプレシャーで。でも、ウイカちゃんが憧れの存在と扱ってくれて助かった。清少納言は何て格好いい女なんだと感服した」と感謝した。

　役の経験を通して日本のすばらしさを再確認したという。高畑は「やっとこの年になって日本の文化のすばらしさを知ることができた。海外の方にも、この作品を見てほしい。かつて学校でしみこませた平安の何となくの知識と、史実がビシッとはまった初めての感覚。多少でも勉強して良かった。この作品に出られたのは幸せです」と語った。（増田　寛）