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【高校野球】被災地の石川・門前が8強入り…最速144キロのエース右腕、塩士暖が力投

スポーツ報知 / 2024年7月21日 18時16分

力投した門前のエース塩士

◆第106回全国高校野球選手権石川大会 ▽3回戦 門前8-4金沢泉丘(21日・金沢市民)

 3回戦が行われ、元日の能登半島地震で被災した石川・門前は、8-4で金沢泉丘に勝利して8強入りを決めた。最速144キロのエース右腕、塩士暖(3年)が、4回途中から登板。6回には3失点を喫したが、その後は自慢の直球を武器に、無失点に抑えて勝利を呼び込んだ。この日は最速143キロをマークした塩士は「苦しい状況で継投するのは分かっていたので、準備していました。ピンチの場面でも自分らしいピッチングが出来ました」と明るい表情を見せた。

 能登半島地震では輪島市の自宅が被害を受け、金沢市や小松市にあるチームメートの家に避難した。「自分1人を受け入れていもらうことは大変なことだし、家族には感謝しています。野球で恩返ししたい」と塩士。避難先でも近くの体育施設やジムでトレーニングを続けてきた。「被災しても、野球が出来るありがたさを感じた。野球に集中できて、成長につながりました」と手応え。体は一回り成長し、球速は昨秋の135キロから144キロと大きく伸びた。

 現在は輪島市の自宅に戻ったが、危険度を示す赤い紙が貼られている状況。不安な日々は続く一方で、地元住民が詰めかけたスタンドからは大声援を受けた。「応援はめちゃめちゃ力になりました。試合が出来ることに感謝し、1球1球に力を込めたい」と塩士。支えてくれた人のためにも全力投球で応える。(中田 康博)

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