【中日】２度の満塁も生かせず 後半戦へ立浪監督「みんなが頑張らないといけない」

８回、険しい表情で戦況を見つめる立浪和義監督（カメラ・宮崎　亮太）

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　中日１―４巨人（２１日・バンテリンドーム）

　中日は、新加入の４番・中田に“本拠地１号”となる４号ソロが飛び出したものの、巨人に敗戦。２連敗を喫し、今季ワーストの借金８で前半戦を終えた。

　０―４の６回２死。１３９キロのスライダーを左翼席中段にたたき込んだ。元同僚でもある菅野からの初アーチに「自分のスイングができてきている。本来のスタイルに戻るのもそろそろ」と好感触。立浪監督は「本塁打が出て、感じをつかんでくれたら。後半戦も当然、期待している」と、信頼を寄せた。

　先発した松葉は、６回途中５安打３失点。４回までテンポのいい投球でゼロを並べたが、５回無死一塁で、若林に左翼ポール際の先制２ランを被弾した。６回も続投したが、先頭の吉川に右中間への三塁打を許したところで降板。２番手で登板した藤嶋も粘れず、さらに２点を献上した。

　反撃したい打線だったが、得点は中田のソロアーチで奪った１点のみ。７、８回には満塁の好機をつくったが、いずれも無得点に終わった。巻き返しを図る後半戦へ、指揮官は「みんなが頑張らないといけない。率を残している選手もいるし、（好機で）あと一本出るか、出ないか。前半戦を振り返れば、たくさん課題や反省はあるけど、後半戦に生かしていけるようにやっていくしかない」と、号令をかけた。