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巨人阿部監督「みんな自分の仕事を全うしようというのがすごく見える」後半戦への準備も整った首位ターン

スポーツ報知 / 2024年7月22日 5時0分

中日3連戦を勝ち越した阿部監督(カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ 中日1―4巨人(21日・バンテリンドーム)

 阿部巨人が中日に連勝し、広島が敗れたため5年ぶりの首位ターンが決まった。5回に若林楽人外野手(26)が先制の移籍1号2ランを放つなど3打点。6回にはエリエ・ヘルナンデス外野手(29)の右犠飛で加点と、シーズン途中に獲得した新戦力が躍動した。先発の菅野智之投手(34)は6回1失点で8勝目。34年ぶりにセ5球団すべてに勝ち越して折り返し、貯金は今季最多の8となった。4年ぶりのリーグVを目指す後半戦は26日のDeNA戦(横浜)からスタートする。

 たくましさを増した選手たちをねぎらうように、指揮官は一人一人とハイタッチをかわした。野手がもぎ取った4点のリードを、先発の菅野から5人の継投で守り切り、前半戦ラストゲームを白星締め。貯金を今季最多の8に伸ばした阿部慎之助監督(45)は「本当みんなでつないで、オールスター前に勝てたので良かった」とチームの成長に目を細めた。

 山あり谷ありの前半戦を象徴するゲームだった。4回まで相手左腕・松葉の前に1安打だったが、5回先頭の大城卓が左翼線安打で出塁すると、続く若林の左越え1号2ランで先制に成功。指揮官が「何かやってくれる期待感を持たせてくれる選手」と評価し、6月に西武とのトレードで獲得した“伏兵”の6戦ぶりのスタメン起用が的中した。

 2点リードの6回無死三塁では5月に途中加入したヘルナンデスが、右犠飛で追加点。1試合平均得点2・35と苦しんでいたが、加入後は3・61と上昇。「自分にとっても、チームにとってもいい前半戦だった」という“救世主”が、この日も仕事を果たした。

 「新風」をスローガンに掲げ、指揮官が先頭に立ってけん引してきた。開幕前には「やってやろうじゃねえか」と分かりやすい言葉で選手を鼓舞。自身の狙いが外れた試合では選手に「ごめん」と素直に謝り団結力を高めてきた。失敗を恐れずにチャレンジする姿勢を自ら示し、プラス思考でチームを変えてきた。

 4月下旬に球団ワーストの13戦連続3得点以下を記録するなど、序盤は投手陣に負担をかけた打線も、丸の1番起用やヘルナンデスの活躍で活性化。6月23日のヤクルト戦(東京D)から「5番・一塁」に大城卓が起用されてから1~5番の上位打線が固まり始めた。「自分の持ち場も分かってきて、今はみんな自分の仕事を全うしようというのがすごく見える」とナインの成長を実感。「勝負の8月、9月」に向け準備は整った。

 白星締めで1990年以来、34年ぶりに前半戦でセ・リーグ全5球団に勝ち越しが決定。広島が敗れたことで首位に再浮上。首位ターンしたシーズンのV率は83%と追い風も吹いている。「これからはもっと大事な試合が続いていく。後半戦は優勝できるチャンスがあるだけにやりがいももっとあるだろうし、みんなが一つになって同じ方向を向いていければ」と指揮官。残り54試合、一丸となって頂点を狙う。(井上 信太郎)

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