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阿部監督「動物のように足が速い」巨人1号26歳外野手を絶賛 併殺崩れで貴重追加点「僕なら半分くらいでアウト」

スポーツ報知 / 2024年7月22日 5時30分

5回無死一塁、移籍後初本塁打を放った若林はガッツポーズで一塁を回る(カメラ・渡辺 了文)

◆JERA セ・リーグ 中日1―4巨人(21日・バンテリンドーム)

 祈るような思いで、若林は白球を見つめた。「切れないでくれ」。すくい上げた打球が左翼席のポール際に飛び込むと、右拳を突き上げた。両チーム無得点の5回無死一塁。松葉の初球、真ん中低め120キロのチェンジアップを振り抜き、西武から移籍後1号となる決勝2ランを放った。「周りのバッターと自分の打ち取られ方を考えてイメージしていた」と狙い澄ました一撃で、6試合ぶりの先発起用に応えた。

 自慢の俊足でも魅了した。3点リードの6回1死一、三塁では二ゴロで併殺かと思われるタイミングだったが、50メートル5秒8の快足で併殺を免れ、三塁走者が生還。貴重な追加点をもたらした。阿部監督は「動物のように足が速い。大きな武器を持っている。あのゲッツー崩れなんか、僕だったら半分くらいでアウトですよ」と上機嫌でたたえた。

 悔しさを募らせていた分、今季への思いは強かった。オフには大きな変化もあった。21年に左膝前十字じん帯を損傷して手術。復帰してから思うような成績を残せず低迷した。膝の痛みにも悩まされ、もがき苦しんだ。昨年10月には、痛みの原因となっていた左膝に埋めた金具を抜く手術を決断した。「もうやるしかない」。体づくりとケアも徹底し、痛みは消えた。迷いも消えた。「一番自然に振れることを追求してあの形になっている」と語るバットを右肩に担いだ構えから振り抜く独自のスタイルを信じて、突き進んだ。

 左翼争いで存在感を示し、仲間にも溶け込んでいる。母校・駒大苫小牧が甲子園で広め、野球部員同士のあいさつとしても使っていた、人さし指を立てた「NO1ポーズ」。興味を示してきたのが岡本和だ。ポーズの話題で打ち解け、自身の本塁打セレブレーションにも取り入れてくれた。「できることを精いっぱいやっていきたい」と背番号59。後ろは振り返らず、新天地で輝き続ける。(宮内 孝太)

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