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“出ずっぱり”女優・筒井真理子、ドラマ出演今年だけで6本 「打たれ弱いので」SNSは「自分にとって良い情報しか見ない」

スポーツ報知 / 2024年7月22日 11時0分

「役者としてスキルを積み重ねるのが好き。感覚はアスリートに似ているかな」と語る筒井真理子(カメラ・今成 良輔)

 女優の筒井真理子(63)が、フジテレビ系「春になったら」、NHK連続テレビ小説「虎に翼」など今年だけで6本のドラマに出演し、注目されている。徹底的に役を掘り下げ、その人物になり切る演技力が魅力で、多くの俳優から「ぜひ共演したい」とラブコールが殺到。劇団「第三舞台」でのデビューから、主演映画「淵に立つ」でのカンヌ国際映画祭、今後のハリウッド映画出演まで、進化し続ける女優の素顔に迫った。(有野 博幸)

 ここ数年、テレビドラマに出ずっぱりで、昨年5月には映画「波紋」(荻上直子監督)に主演。スタッフ、キャストから「いま最も求められる女優」として評判の筒井は「面白い作品に呼んでいただいている感覚はありますね」と穏やかな表情で仕事の充実ぶりを楽しんでいる。

 「春になったら」では木梨憲武(62)演じる椎名雅彦の姉で、生花店を営む神尾まき役。「木梨さんは本当に自由にお芝居をされていて、刺激を受けました」。放送終了後も木梨から「お姉ちゃん」と呼ばれて親交が続き、6日にはTBSラジオ「土曜朝6時 木梨の会。」に出演。所ジョージ(69)が筒井のために新曲「お返事はまだ」を書き下ろし、急きょレコーディングすることに。翌週13日の番組で筒井の貴重な歌声が披露された。

 「虎に翼」では桜井ユキ(37)演じる桜川涼子の母・桜川寿子役を好演している。アルコール依存症の役で「台本を読んだら、酒に酔って『泥酔』と書いてあって、朝ドラなのにいいのかな?と不安もあったけど、思い切ってやってみたら、監督が『もっとやっていいですよ』って面白がってくれました。苦いこともサラッと明るく描いて、攻めている朝ドラですよね」と振り返った。

 女優人生の原点は早大2年時に劇団「第三舞台」に入団したこと。主宰は鴻上尚史氏(65)。「けっこうスパルタで腕立て伏せ、腹筋、スクワットとか、筋トレもあった。3分に1回、笑わせるのが使命という劇団だったのでコメディーセンスも鍛えられた気がします。追い込まれた中で課題を乗り越えて人が成長する瞬間を目の当たりにして、その豊かな時間を共有できたのは貴重な経験でした」

 深田晃司監督(44)とタッグを組んだ2本の主演映画「淵に立つ」(16年)、「よこがお」(19年)が転機になった。カンヌ国際映画祭も経験。演技派女優として注目され「命をすり減らすような、重い役をいただく機会が増えました」。ただ、国内外の映画祭で華やかなレッドカーペットを歩き、多くの栄冠に輝いても現状に満足せず、浮かれた様子はない。切り替えの早さも筒井の魅力だ。

 根っからの芝居好きで「常に面白いことを追求したい」と意欲的だ。「お芝居はキャッチボール。投げたボールが共演者の方々に気持ち良く受け止められたら、すごくうれしい。みんなが集中していい表情になる環境じゃないと、面白い作品は生まれない」。その一方で「SNSは自分にとって良い情報しか見ないようにしています。打たれ弱いので、コメントに影響されて芝居がぶれるのは避けたい」と繊細な一面も持っている。

 「感覚が古くならないように切磋琢磨(せっさたくま)し続けたいし、いつまでも進化していたい」。海外進出にも以前から関心があり、このほどオーディションを経てハリウッド映画出演が決定した。「海外の監督や俳優たちと役者ならではの共通言語で交流したい」と心を躍らせている。

 ◆筒井 真理子(つつい・まりこ)1960年10月13日、山梨県甲府市生まれ。63歳。早大在学中の82年、劇団「第三舞台」で初舞台。94年「男ともだち」で映画初主演。2016年、映画「淵に立つ」がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞。主な作品は19年の映画「よこがお」、22年のドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」(フジテレビ)、23年の「ラストマン―全盲の捜査官―」(TBS)、同年の映画「波紋」など。身長162センチ。血液型AB。

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