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「大銀杏じゃない方が慣れているけど、結うしかない」十両転落の尊富士、初の大銀杏で119日ぶり復帰星

スポーツ報知 / 2024年7月22日 6時20分

尊富士(右)が寄り切りで阿武剋を破る(カメラ・豊田 秀一)

◆大相撲 ▽名古屋場所8日目(21日、ドルフィンズアリーナ)

 元幕内で東十両2枚目・尊富士(25)=伊勢ケ浜=が、復帰戦で白星を挙げた。西同筆頭・阿武剋(おうのかつ、24)=阿武松=を寄り切った。春場所で110年ぶりの新入幕優勝も、14日目に負傷した右足首の回復が遅れて先場所は全休。十両に転落した今場所も初日から休場していたが、春場所千秋楽(3月24日)以来、119日ぶりの土俵を完勝で飾った。幕内では横綱・照ノ富士が無傷勝ち越しで単独首位を堅持。2敗で大関・琴桜に平幕の正代、美ノ海の3人が続く。

 十両の土俵でも、幕内後半戦のような大きな歓声が飛んだ。ファンの熱い視線の先にいたのは尊富士だ。110年ぶりの新入幕優勝を決めた3月の春場所千秋楽以来、119日ぶりの土俵。1学年下で元学生横綱の実力者、阿武剋との一番は左四つになった。右も巻き替え、もろ差しで一気に寄り切った。

 「今まで土俵に上がっても、聞こえなかった一人一人の声援が届いた」と、かみしめた。初めて大銀杏(いちょう)を結っての土俵でもあった。「特に感触はない。大銀杏じゃない方が慣れているけど、結うしかない」と泰然としている尊富士らしい感想だったが、勝利で花を添えた。

 歴史的Vで右足首負傷の代償を払ったが、地道に治療と筋力トレに励み、上腕の厚みがさらに増した。体重も143キロから151キロまで増加。名古屋の部屋宿舎の稽古場は屋外にあり、真夏の日差しを浴びながら稽古を積んできた。「外に出ている限りは焼けるので」。小麦色に日焼けし、精かんさを増した体つきが努力の証しだ。

 八角理事長(元横綱・北勝海)も「早く幕内に戻ってきてほしい」と期待。尊富士は「名古屋場所は年に1回しかないので、来てくれる人に楽しんでもらえるように」と、ファンのために土俵に上がる。(大西 健太)

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