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“三笘の1ミリ”ならぬ“尊富士の1%”は健在 投げ技に逃げず前への意識でけが再発防げる…元大関・琴風

スポーツ報知 / 2024年7月22日 6時30分

尊富士(右)が寄り切りで阿武剋を破る(カメラ・豊田 秀一)

◆大相撲 ▽名古屋場所8日目(21日、ドルフィンズアリーナ)

 元幕内で東十両2枚目・尊富士(25)=伊勢ケ浜=が、復帰戦で白星を挙げた。西同筆頭・阿武剋(おうのかつ、24)=阿武松=を寄り切った。春場所で110年ぶりの新入幕優勝も、14日目に負傷した右足首の回復が遅れて先場所は全休。十両に転落した今場所も初日から休場していたが、春場所千秋楽(3月24日)以来、119日ぶりの土俵を完勝で飾った。

 * * * *

 “三笘薫の1ミリ”ならぬ、“尊富士の1%”から119日ぶりとなった復帰戦でブランクを感じさせない動きを見せた。低い立ち合いから左を差して右を巻き替えた。もろ差しになると休まずに一気に走った。相手の阿武剋は十両筆頭で6勝1敗の好成績を残している。若手有望株を圧倒するどころか、格の違いさえ見せつけた。体の張りも文句なし。優勝した今年の春場所と変わらない風景でもあった。

 持ち味はスピード。立ち合いからノンストップだった。これが尊富士の最大の武器。春場所の千秋楽。右足の痛みを我慢しながら、豪ノ山を押し倒して奇跡の新入幕Vを演じた集中力と気持ちの強さも健在だった。

 幕下転落を恐れて再出場に踏み切ったのだろう。前に出る意識を常に持ち続ければけがの再発は防げる。下がって投げ技に逃げると再び悪夢を見ることもある。残り7日。尊富士には「前へ」という二文字を贈る。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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