【高校野球】大商大堺・国方羚汰が完投＆Ⅴ打 オフの筋トレで自己最速８キロ更新「僕の投球で勝ちに導きたい」

先発した大商大堺・国方羚汰

◆第１０６回全国高校野球選手権大阪大会▽４回戦　大商大堺６―１大体大浪商（２１日・南港中央）

　投打で圧倒的な力を見せつけた。大商大堺・国方羚汰投手（３年）が古豪・大体大浪商相手に７安打１失点で完投勝利。打っては４回２死満塁で走者を一掃する決勝三塁打など、２安打３打点だ。「ピッチャー陣代表でマウンドに上がった。（自らの援護点も含めて）味方が打ってくれたので気楽に投げられた」と勝利の余韻に浸った。

　昨秋は府大会５回戦で桜宮に敗戦。国方自身も大会を通して思うような結果を残せず「悔しい思いをした」と振り返る。その思いを胸に、オフは猛練習。筋力トレーニングに短距離ダッシュと下半身を重点的に鍛え、冬明けには自己最速を８キロ更新する１４２キロの直球を手に入れた。この日も「真っすぐの調子が良かった」とその威力に好感触。伸びのある球で、三振８個を奪った。

　「このチームは勢いがあるので、僕の投球で勝ちに導きたい」と背番号１１。次戦以降も、進化した直球で相手をねじ伏せる。（南部　俊太）