日本ハム・清宮「みんなの気持ちが乗り移った」２打席連続弾 同僚助っ人のアドバイス意識し好結果 球宴前５連勝締め

日本ハム・清宮

◆パ・リーグ　ロッテ６―１０日本ハム（２１日・ＺＯＺＯマリン）

　乾いた音を残した打球は敵地の右翼席に飛び込んだ。同点で迎えた７回、清宮がコルデロから２号決勝ソロ。「本当にみんなの気持ちが乗り移ったという感じ」と値千金の一発を放つと、９回には益田から右翼席へ２打席連続の３号２ラン。２２年９月１３日のロッテ戦（ＺＯＺＯ）以来、２年ぶり４度目の２打席連続弾を含む４安打３打点で、球宴前の５連勝締めに貢献した。

　３安打をマークした２０日の試合と合わせて２戦７安打の固め打ちは、同僚のマルティネスのおかげだった。アドバイスを求めると、打撃の際、前に突っ込みがちな点を指摘された。下半身が始動してもバットは後ろに残ったままの「割れ」を強く意識すると、タイミングも合うようになり、好結果につながった。

　励みは西東京大会に臨んでいる母校・早実の戦いだ。日本学園に勝利して、２２日は準々決勝で国学院久我山と対戦する。自身が高校１年時以来の夏出場を願い「寄付をさせてほしいですね」と笑った。

　２発を見届けた新庄監督は「すごかった。今日から清宮君は後半戦まで寝ないです。今の時期、１０本は打っていないといけない選手だから」と冗舌。球宴明けも清宮が絶好調を続けられれば、奇跡の逆転Ｖも夢ではなくなる。（阿見　俊輔）