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【高校野球】甲子園で旋風よ再び!聖地で6年前の激闘を見た金足農・佐藤晃真ら2年生も躍動

スポーツ報知 / 2024年7月22日 7時4分

涙を流しながらスタンドにかけ出す吉田大輝(左から2人目)ら金足農ナイン(カメラ・山崎 賢人)

◆第106回全国高校野球選手権秋田大会 ▽決勝 金足農6―5秋田商(21日、さきがけ八橋)

 秋田決勝で金足農が秋田商との激戦を6―5で制し、6年ぶり7度目の全国高校野球選手権(8月7日から17日間、甲子園)出場を決めた。8番・佐藤晃真三塁手(2年)が2回に先制打を放ち、3番・藪田龍人左翼手(2年)は7回の適時打など3安打、今大会打率5割と活躍。同級生で完投したエース右腕の吉田大輝(2年)を助ける働きで勝利をもたらした。吉田の兄・輝星投手(23、現オリックス)らを擁して準優勝した18年夏以来となる聖地で、再び『金農旋風』を巻き起こす。

 3年生の思いに応える2年生の奮闘で、金足農が6年ぶりの甲子園切符をつかんだ。この日も154球の熱投を見せ、今大会登板した全4試合で完投した吉田が『筆頭』だが、負けじとスタメンに名を連ねた2年生2人も結果を出した。

 まずは佐藤晃だ。2回1死一、二塁で先制の右前打。一塁ベース上で力強くガッツポーズし、「先制点を取るんだとチームで言っていた。勢いをつけられてよかった」と振り返った。背番号14だが全試合にスタメン出場。ベンチ外の3年生から「オレらの分まで打ってくれ」と毎試合前に激励されると明かし、「先輩たちのためにも打ててよかった」と笑顔を浮かべた。その後一進一退の攻防となる中、4―3の7回2死二塁から藪田がこの日3安打目となる左前適時打。「みんながチャンスで自分に回してくれる。期待に応えるためにも打ててよかった」と胸を張った。2年生ながら3番に座り、最初はプレッシャーもあったというが「試合をやるにつれて気持ちもしっかり(試合に)向かっていけた」。全5試合で打点を挙げ、計18打数9安打7打点の打率5割とバットでチームを引っ張った。

 ベンチ入り20人のうち2年生は5人。決勝で出場したのは吉田、藪田、佐藤晃の3人だ。この一戦で吉田は16安打を浴びて5失点(自責2)を喫したが、「いつもしっかり投げてくれている。助けられたらと思っていた」(藪田)、「(この日は)打たれていていつもと違ったので、自分たちが打って助けるつもりだった」(佐藤晃)と、ともに援護する意欲十分だった。普段の吉田について聞くと、佐藤晃は「チームメートとか有名人とかのものまねをよくします。ムードメーカーです」。藪田はこっそりと「監督やコーチ(のものまね)もします。似てますよ」と話した。常に仲間の中心にいてチームを盛り上げる吉田を2人が助けた。

 準優勝した18年夏の甲子園、佐藤晃は決勝戦の応援に行ったという。「観客が多くて、すごいところだと思った。憧れの場所だし、そこでプレーできるのはうれしい」と笑顔。テレビで試合を見ていた藪田は「甲子園は夢の場所。楽しんでプレーしていけばいい」と話すと、「ホームラン打ちたいですね」と力強く語った。6年ぶりの聖地で、『金農旋風』を再び起こすほどの全力プレーを見せる。(有吉 広紀)

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