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【高校野球】東海大静岡翔洋は沼津東に逆転サヨナラ勝ち!岸川和広主将の一打で決着

スポーツ報知 / 2024年7月22日 7時36分

応援団の前で右拳を突き上げる翔洋・岸川和広主将

◆第106回全国高校野球選手権静岡大会▽3回戦 東海大静岡翔洋6―5沼津東(21日、草薙球場)

 3回戦の残り8試合が行われ、ベスト16が出そろった。昨夏準Vの東海大静岡翔洋は延長10回6―5で沼津東に逆転サヨナラ勝ち。2度先行されながら追いつき、同点の2死二、三塁で岸川和広主将(3年)が右越えの殊勲打を放った。加藤学園、駿河総合、掛川西などシード8校がすべて勝ち上がった。4回戦は23日に行われ、8強が決まる。

 主将の一撃が、3時間24分に及ぶ炎天下の熱戦に決着をつけた。無死一、二塁から始まるタイブレークの10回にシード校の翔洋が5―5と同点に追いつき、なお2死二、三塁のチャンス。1ボールからの内角スライダーを岸川がフルスイング。「打った瞬間に、外野の頭を越えたと思いました」。白球が右翼手の後方に落ちると、主将は応援団の大歓声に応えるように、右人さし指を突き上げた。

 2度も土俵際まで追い詰められた。3回に2点を先行も、8回に追いつかれた。そして9回、2番手の入江がつかまる。押し出し死球などで2点を奪われた。だが「まだ終わらない。絶対にいけると思っていた」と岸川。森下倫明監督(59)も「ベンチでだれも諦めていなかった」と振り返る。

 その言葉通り、1番からの連打でチャンスをつくり、岸川もバントヒットでつなぐ。さらに犠飛と押し出し四球で同点だ。10回も1点を勝ち越されたが、1死満塁からの敵失で追いつく。そして岸川に打順が回った。4位だった春の県大会はチャンスをつくる1番打者を務めていたが、夏は3番に回り「走者をかえす練習をずっとしてきました。自信しかなかったです」

 昨夏はノーシードから快進撃。常葉大菊川や日大三島を破って決勝に進んだ。しかし浜松開誠館に8―12で敗れ、2004年以来の優勝に届かなかった。その舞台をスタメンで経験しているのは岸川だけ。それだけに「負けられない」という思いは強かった。監督も「子どもたちの気力で勝てた」と目を細めた。

 計13安打と打線は好調。この勢いで勝ち進む。「勝てればなんでもいい」と岸川。監督も「自信になったと思う。沼東さんの分までやっていく」と快進撃を期待していた。(里見 祐司)

 〇…沼津東は、勝利まであと一歩だった。エースの近藤秀太(3年)が6回を7安打2点に抑えると、同点の9回に4番・田中信一塁手(3年)の左前打などで2点を勝ち越し。10回にも押し出し死球でリードを奪ったが、守り切れなかった。惜敗にナインは涙。3安打2打点と攻撃を引っ張った主砲は「今までで一番粘れたし、みんなよく打った。応援団も翔洋に負けていなかった。勝ちたかった」と悔しがった。

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