1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

カブス・今永昇太が明かす、重圧払拭の3原則とは

スポーツ報知 / 2024年7月22日 8時43分

◆米大リーグ カブス2X―1ダイヤモンドバックス=延長10回(21日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 カブスの今永昇太投手が7回を投げて2安打1失点。渡米後初の2桁奪三振となる10三振を奪う好投で4試合連続(通算12度目)のクオリティスタート。味方が9回に追いつき敗戦投手を免れた上に延長10回サヨナラ勝ち。今永登板試合はこれで14勝4敗となった。「3番・DH」で先発した鈴木誠也外野手は9回1死三塁から中前同点適時打を放つなど、4打数1安打1打点で打率は2割6分5厘。日本人コンビの活躍で、カブスは後半戦初勝利だ。

 球宴投手の肩書に恥じないエースのパフォーマンスだった。7回を投げて2安打。許した失点は、7回にスアレスに浴びたソロ本塁打だけ。6回2死からのグリチェクの中前打を浴びるまでノーヒットと圧倒。打線の援護なく、降板したが、9回、鈴木の同点打で黒星は消え、今季5度目のサヨナラ勝ちで、投げた試合のチーム成績は14勝4敗となった。

 

 「自分が投げた試合で(チームが)勝った、負けたというのを、僕は一番大事にしている。自分の勝ち星より(チームが)多く勝っているのは、嬉しいですし、チームメイトに助けられている証拠でもあると思います」と、勝利を呼ぶ左腕は、胸を張る。

 

 16日にアーリントンでオールスター戦に出場。1回3者凡退の救援登板を披露し、チャーター機でその日の内にシカゴに戻り、中5日での登板に備えた。一方、チームは後半戦開幕2連敗。ワイルドカード争い脱落の危機の中、今永は、重圧をどう払拭したのか。

 支える言葉がある。キャンプ中に同僚左腕のスティールが「プレッシャー・メイクス・ダイヤモンド」という金言を与えた。重圧こそが、輝ける瞬間を造り出す。一身に注目を浴びる今季、球宴の大舞台を踏み、窮地のマウンドを任された新人左腕の胸に、その言葉が響いた。

 重圧に勝つ心構えを伝授したのは、スワンソンだ。「〈1〉ひとつは、自分が今ここにいるのは、これまでやってきたことが、評価されているから。自分の力以上のことを証明しようとする必要はない。〈2〉ふたつめは、駄目な結果でも、自分の人生が駄目な訳ではない。逆も然りで、どんなにいい成績を出しても、自分は凄い人間ではないし、偉くなった訳ではない。〈3〉3つ目は、外野やメディアの声を気にする必要はない」。メジャーでの適応力が高評価される今永は、スポンジのように、この3原則を吸収し、実践している。

 初回から3者連続三振の完璧な立ち上がりを見せると、6回死からグリチェクに、75球目となる直球を中前打されるまで、ノーヒットの好投。スアレスに一発を浴びたが、続くマッカーシーから、この日10個目の三振をマーク。4月1日のデビュー戦(ロッキーズ)の1試合9奪三振を抜く自己最多。初の2桁奪三振を記録した。この日は、球数90球を投げ、19個の空振りを奪い、ソロ本塁打以外の打球速度は、全て100マイル以下。強打を許さず、最小失点で、ブルペン陣にタスキを渡した。

 

 「今回の休み(球宴期間)の間、全てを休んだ理由ではなく、エクササイズのルーチンはやっていたので、シーズン中と変わらなかった。朝、起きてから、凄く体の動きと体調が良く、コンディション通りのピッチングが出来ました」球宴初登板に伴う、イレギュラーな調整期間も何のその。心技体、3拍子揃う今永が、後半戦も好スタートを切った。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください