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長友佑都「財産になる」サッカーパリ五輪代表へ森重真人、西川周作の3人がエール 北京でOA枠なし戦いを経験

スポーツ報知 / 2024年7月23日 5時0分

08年北京五輪、米国戦に出場した長友

 パリ五輪に出場するサッカー男子U―23日本代表は24日(日本時間25日未明)、1次リーグ(L)初戦のパラグアイ戦を迎える。今大会は最大3枠を活用できる24歳以上のオーバーエージ(OA)を08年北京五輪以来、4大会ぶりに招集せずに挑む。北京で同世代のみの戦いを経験した日本代表DF長友佑都(37)、DF森重真人(37)=ともにFC東京=、GK西川周作(38)=浦和=がスポーツ報知の取材に応じ、当時を振り返り、パリ世代へエールを送った。

 OAなしで挑むことは決してマイナスばかりではない。16年前、北京五輪を同世代だけで戦った大舞台を3人は肯定的に捉えている。

 長友「国を背負ったプレッシャーはすごい大きな経験になる。(当時)若い選手だけで戦えて良かった」

 西川「選手としては(予選を勝ち抜いた)その年代だけで戦いたいという思いがある。(OA不在で)『俺たちだけで結果を残そうぜ』という雰囲気で、結束力が生まれやすい」

 森重「1人でも多くの(若い)選手が五輪を経験できる。よりまとまったチームになれる」

 結果だけを見れば、北京五輪は3戦全敗で1次Lで敗退した。だが若い世代が思いを共有し、世界と戦った経験は、その後の日本サッカー躍進への糧となった。

 長友「北京(五輪)が僕のターニングポイント。悔しさがエネルギーとなり、A代表や海外挑戦につながった。悔しい思いをして、はい上がった後、ギラギラ感があった」

 北京五輪組はその後、飛躍した。西川、森重は国内で活躍を続け、Jで絶対的な選手になった。内田篤人、吉田麻也、香川真司、岡崎慎司らは海を渡り、A代表の中心となった。大岩ジャパンのメンバーには、未来につながる大会にしてほしいと願う。

 西川「『(戦力アップのため)OAが必要』とか言われるのは悔しい部分があるけど、選手が奮い立たされるんじゃないかな。そういうポジティブに考えられる選手が代表に選ばれていると思う。あとは結果で証明するだけ。パリで暴れてきてほしい」

 長友「全てがいい経験で、彼らの財産になる。楽しめるかどうか分からないけど、なるべく世界大会を楽しんでほしい」

 森重「(同じFC東京所属の野沢、荒木らは)実力は間違いないので、あとはそれをしっかり発揮してほしい。いい結果を取って、帰ってきてほしい」

 経験を積むだけではなく、北京当時とは違い海外組も増えた今、五輪世代だけでも十分に戦える。そう信じて先輩たちはパリへとエールを送った。(後藤 亮太)

 ◆北京五輪の男子サッカー日本代表 3戦全敗で1次リーグ敗退となった。初戦の米国戦に0―1で敗れると、第2戦のナイジェリア戦では0―2からFW豊田陽平が1点を返すも1―2で敗戦。2連敗で決勝トーナメント進出の可能性が消滅し、事実上の消化試合となった第3戦もオランダに0―1で屈した。後にA代表で主力として活躍するMF本田圭佑、MF香川真司、FW岡崎慎司らを擁した攻撃陣だが3試合でわずか1得点に終わった。

 ◆北京五輪メンバーのその後のキャリア 大会時点で欧州組はMF本田圭とFW森本の2人だけだったが、大会後に多くの選手が欧州クラブにステップアップを果たした。DF長友はイタリアのインテルで一時代を築き、MF香川とFW岡崎はドイツ、イングランドで長年活躍し、タイトル獲得も経験。DF吉田はイングランドなど欧州4か国でプレーした。DF内田やMF細貝はドイツ、DF安田はオランダで主力となった。

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