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沖縄出身・美ノ海が2敗死守し勝ち越し王手 37度超える猛暑も平気?名古屋では3年連続勝ち越し中

スポーツ報知 / 2024年7月23日 6時5分

美ノ海(手前)が下手投げで千代翔馬を下す(カメラ・豊田 秀一)

◆大相撲 ▽名古屋場場所9日目(22日・ドルフィンズアリーナ)

 西前頭12枚目・美ノ海(ちゅらのうみ)が7勝目を挙げ、勝ち越しに王手をかけた。東同15枚目・千代翔馬を下手投げで下し、2敗をキープ。全勝でトップを独走する横綱・照ノ富士に食らいつき、南国の沖縄・うるま市出身力士が真夏の土俵で奮闘している。2敗は大関・琴桜を加えた2人。横綱、大関陣は安泰で、カド番の大関・貴景勝は4勝目を挙げた。新関脇・大の里は4敗目を喫した。

 猛暑をものともしない。美ノ海は千代翔馬に右上手を許し、投げを打たれると、下半身に力を入れて耐えた。寄ってくる相手の一枚まわしを引いて豪快に下手投げ。2敗を守り、勝ち越しに王手をかけた。「立ち合いは0点だったけれど、切り替えて自分の形にできた。下手で打てて良かった」と汗を拭った。

 沖縄県出身で、昨年九州場所で県勢17年ぶりの新入幕を果たした。過去優勝がない県でもあり、「入門時より沖縄の力士が増えている。石川、青森、北海道のような相撲王国と戦える力士が増えたらいい」と夢を持つ。同学年には関脇以上経験者の朝乃山、大栄翔、若元春らがおり、遅咲き。「若いときとは相撲が変わってきた。年相応の相撲がある」と落ち着いた語り口とともに、円熟味のある相撲で今場所最高位(西前頭12枚目)を更新した。

 名古屋市はこの日37度を超えるなど猛暑が続く。暑さに強いか問われると「分からない。沖縄は風がある」と苦笑。それでも暑い名古屋場所は3年連続で勝ち越し中だ。照ノ富士を2差で追いかけるが、「横綱は負けないでしょう。いつも通りやるだけ。まだ全然(優勝を)争えていない。あした負けたら終わり」と美ノ海。得意の夏に快進撃を続ける。(山田 豊)

 ◆美ノ海 義久(ちゅらのうみ・よしひさ)本名・木崎信志。1993年5月6日、沖縄・うるま市生まれ。鳥取城北高、日大を経て16年春場所で木崎として初土俵。18年名古屋場所で新十両となりしこ名を沖縄を表す美ノ海に改名。23年九州場所で同県出身としては17年ぶり、戦後5人目の新入幕。最高位は西前頭12枚目。得意は左四つ、寄り。176センチ、143キロ。弟は元十両・木崎海の伸之助さん。

 ◆沖縄出身の関取 琉王が1970年春場所に新十両に昇進し、関取第1号となった。同年九州場所では初の幕内力士にもなった。今場所新十両の嘉陽まで7人の関取が誕生している。県勢の最高位は琉王の西前頭筆頭。三役力士は誕生しておらず、これは47都道府県では唯一。幕内優勝力士もまだいない。

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