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引退と背中合わせの横綱、難敵も盤石相撲でクリア 怖いのは10日目過ぎから重くなる土俵外の「難敵」…元大関・琴風の目

スポーツ報知 / 2024年7月23日 6時15分

◆大相撲 ▽名古屋場場所9日目(22日・ドルフィンズアリーナ)

 照ノ富士は2年ぶり対戦の大栄翔を冷静に退けた。苦手の突き、押しが相手だったが、あてがって応戦。右おっつけで攻め込み、最後は右上手出し投げで仕留めた。

 * * * *

 照ノ富士にとって押し相撲の大栄翔が最初の難敵だと思っていたが、いとも簡単にクリアした。盤石だった。当たってから絶えず左足を前に出して右腕で圧力をかけ続けた。大栄翔が当たって横に動いたり、引いたりしてもこの不動の体勢を崩さなかった。足がそろうこともなかったから大栄翔に隙さえ与えなかった。

 調子がいいのだろう。何度か大栄翔の腕を抱え込みそうな場面もあったが、前に出ることを選択。大栄翔が体勢を崩しても深追いすることはなかった。引退と背中合わせの横綱の覚悟と不気味なほどの落ち着き。照ノ富士の牙城は強固だ。

 怖いのは疲労が膝にたまることだろう。不思議なことに10日目過ぎから膝が重くなる。膝の痛みは歯を食いしばれば我慢できる。しかし、膝の力が抜けるのは防ぎようがない。私も何度か土俵上でカクンと膝から崩れ落ちたことがある。照ノ富士のことだから部屋に戻っても万全のケアはしているに違いないが、敵は自分自身の中に存在していることも忘れてはならない。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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