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【高校野球】青森山田が逆転勝利で春夏連続甲子園出場、エース・関浩一郎が魂の8回2失点 J1町田・黒田監督も応援

スポーツ報知 / 2024年7月23日 5時55分

優勝し、両手を突き上げて喜ぶ青森山田・関(カメラ・太田 和樹)

◆第106回全国高校野球選手権青森大会▽決勝 青森山田4―3弘前学院聖愛(22日・はるか夢)

 青森決勝で青森山田が弘前学院聖愛に4―3で逆転勝利。春夏連続となる、7年ぶり12度目の全国高校野球選手権(8月7日から17日間、甲子園)出場を決めた。2回から登板したエース右腕の関浩一郎投手(3年)が9四死球と制球に苦しみながらも、自己最速を3キロ更新する152キロをマークするなど2安打9奪三振2失点。6回に味方が逆転した後は要所を抑え、最後まで投げ切った。

 両手を大きく広げて女房役の橋場公祐主将(3年)と力強く抱き合った青森山田・関の元へ、笑顔のチームメートが駆け寄り歓喜の輪ができた。最後の最後までもつれた熱戦を制し、7年ぶりとなる夏の甲子園出場だ。9回は1点を失い、なお一打同点のピンチが続くも最後は空振り三振に抑え、「勝てて良かったです」と笑顔。試合後思わず涙がこぼれたことについて「最終回のきつい場面が、今まで感じたことのないくらいのプレッシャーだった。抑えてホッとした気持ちが大きくて…」と振り返った。

 準決勝までの4試合でわずか1失点、自責点ゼロと投手陣は安定感抜群だったが、この日は1回に先発の桜田朔(3年)が1点を先制されると、2回からマウンドに上がった関も「気持ちの準備がしっかりできなかった」とこの回無安打3四死球で1点を献上。今大会初めてリードを許す展開も、「焦りはなかった。(打線を)信用していました」と丁寧な投球で追加点を与えなかった。2回には球場表示のスピードガンで、自己最速を更新する152キロを計測。6回に1番・佐藤洸史郎中堅手(2年)の満塁弾で逆転すると、直後の7回は1死二、三塁を連続三振でしのぎ、叫びながらベンチに戻るなど気合十分の投球を見せた。

 “ライバル”を自らの手で倒した。第2シードで迎えた今大会、準々決勝で今春センバツ出場の八戸学院光星、準決勝で八戸工大一、そして決勝で弘前学院聖愛と、県内の強豪私立校と相次いで対戦した。橋場主将は抽選会の後、「(みんなに)うわっ、と言われました」と明かしたが、関は「一番きつい(組み合わせの)山だったけど、優勝するため一丸となってやるしかないと思った」と気合が入ったという。光星戦は関が10奪三振と好投、工大一戦は12安打15得点と打線が爆発。この日は粘り強い戦いぶりで勝ちきった。

 今春に続く聖地に向けて、「目標は日本一だけど、(チームの甲子園)最高成績は8強なのでまずはそこを超えること」と橋場主将。関は「期待以上の投球を見せたい」と意欲を示した。甲子園でもその剛腕で150キロ超の直球を投げ込み、相手打線をねじ伏せる。(有吉 広紀)

 〇…応援席にはかつてサッカー部を率いて全国高校サッカー選手権3度優勝などの実績を残し、現在J1首位を走る町田を指揮する黒田剛監督(54)が駆け付け、選手たちの雄姿を見守った。サッカー部も27日から始まる全国高校総体(福島)出場が決まっている。「サッカー部も野球部も全国大会に出場するのはいいこと。頑張ってほしいですね」とエールを送っていた。

 ◆青森山田(青森市)1918年に創立された私立校。1962年に現校名に改称。生徒数1124人。野球部は1954年に創部。甲子園は今回を含めて春3度夏12度出場。部員数86人。花田惇校長。

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