カブスOBの200勝左腕が今永昇太を絶賛 311勝投手に重ね合わせ「小さなトム・シーバーだ」
スポーツ報知 / 2024年7月23日 11時34分
◆米大リーグ カブス―ブルワーズ(22日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)
カブスとレッドソックスで3度に渡ってワールドシリーズを制した200勝左腕、ジョン・レスター氏が22日(日本時間23日)、前日21日(同22日)に本拠地・Dバックス戦で渡米後最多の10奪三振を記録した今永昇太投手について「小さなトム・シーバーだ」と「ライジングボール」の元祖と称される、殿堂入りの311勝投手、故トム・シーバー氏の名前を挙げ、最大級の賛辞を送った。
「ずっとライブで見たかったんだ。直球は浮き上がってくるような軌道で、打者のスイングポイントに落ちてこない。一方で良く制球されたスプリットがある。背はそれほど高くないけど、グッと低く沈んだところからボールが浮上してきて、打者はどっち(直球かスプリット)が来るのか、待ち伏せしながら選択するしかない。昨日は空振りが多かった(19度)。球速は92、93マイル(149キロ前後)だけど、実際、それより速く見えた。小さなトム・シーバーっていう印象を受けたよ」。
2021年限りで引退し、アトランタ在住のレスター氏は前日から3日間、地元中継テレビ「マーキー・スポーツ・ネットワーク」のゲストアナリストとして当地の実況ブースに入っている。この日も試合中に実況席がスクリーンに映し出されると、ファンの大歓声を受けた。前日はうわさの日本人ルーキーを初めて生観戦。勝敗はつかなかったが、7回2安打1失点、自己最多の10奪三振を記録した姿はカブスのOB左腕にも好印象を残した。ほうふつとしたのは、メッツ時代にサイ・ヤング賞3度受賞し、1970年に10者連続三振を含む1試合19奪三振の偉業を成し遂げたシーバー氏。重心の低いフォームから繰り出す「ライジング・ファーストボール」を今永の直球に重ね合わせた。
「投球テンポも良かったし、闘争心にあふれていて、見ていてとてもクールだった。僕は(持ち球とは)知らなかったけど、中盤以降スイーパーやカーブも投げていて、感心した」とレスター氏。新人らしからぬマウンドさばきや意欲的な取り組みも、頼もしく映ったようだ。
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