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【高校野球】和歌山南陵、部員10人の夏終わる 渡辺蓮主将「ありがとうという気持ちでいっぱい」

スポーツ報知 / 2024年7月23日 13時52分

試合終了後のあいさつを終え、ベンチに引き上げる和歌山南陵の選手たち(カメラ・森口登生)

◆第106回全国高校野球選手権和歌山大会▽3回戦 智弁和歌山7―0和歌山南陵=7回コールド=(23日・紀三井寺)

 全校生徒18人、野球部員10人の和歌山南陵の夏が終わった。6番・上田潤一郎捕手(3年)の2点本塁打など、猛打を誇る智弁和歌山の攻撃で、7点を失い、打線は6安打を放ったが、無得点に終わった。

 この日は平日9時からの試合にもかかわらず、SNSや学校の呼びかけに約40人のブラスバンドメンバーが駆けつけ、選手たちは大応援を背にプレーした。

 先発・松下光輝(3年)は初回から143キロを記録するなど、直球で押す投球が光った。しかし、2回2死一塁の場面、7番・松本虎太郎二塁手(1年)に適時二塁打を許すと、遊撃手から捕手への送球が乱れた間に松本も生還し、2点を失った。

 5回にも5安打を浴びせられ、7点を失い万事休す。和歌山南陵は経営体制を一新し、現在は新規生徒の募集を停止している。3年生のみの今大会を終えて、一区切りとなる夏を渡辺蓮主将(3年)は「智弁和歌山に負けたなら悔いはない」と晴れやかな表情で話し、「応援されるチームを目指してここまで来た。10人で最後までやってこられて、ありがとうという気持ちでいっぱい」と仲間への感謝を口にした。

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