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「剛は私の命」大岩監督の両親が愛情こもったエール…25日未明、日本VSパラグアイは「お墓参りして応援」

スポーツ報知 / 2024年7月24日 6時0分

U―23日本代表・大岩剛監督の父・勝也さん、母・静江さん

◆パリ五輪サッカー男子1次リーグ第1戦 日本代表―パラグアイ代表(現地24日午後7時=日本時間25日午前2時、スタッド・ドゥ・ボルドー)

 パリ五輪のサッカー男子U―23日本代表が24日(日本時間25日未明)に1次リーグ(L)初戦のパラグアイ戦に臨む。大岩剛監督(52)の父・勝也さん(79)と母・静江さん(82)がこのほどスポーツ報知の取材に応じ、メダル獲得を目指す息子に愛情たっぷりのエールを送った。(取材・構成=後藤 亮太)

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 「健やかに、男らしい男になってほしい」―。そう願いを込めて、勝也さんが「剛」と名付けた大岩家の末っ子が、いよいよ五輪の舞台に挑む。両親からすると「一番は心配」「怖い」が本音だが、「長生きをして、こんないいことを見させてもらえるなんて幸せ」と母・静江さんは息子の雄姿を、逃さず目に焼き付けるつもりだ。

 大岩ジャパンの「一番の応援団」を自認するのが静江さんだ。勝也さんと一緒に昨年11月に地元・静岡でのアルゼンチン戦、今年3月には京都でのマリ戦を現地観戦。パリ五輪への切符をつかみ、アジアの頂点に立ったカタールでのU―23アジア杯(4~5月)は生中継で視聴し、試合後にはハイライト映像も繰り返しチェックした。「剛は私の『命』です。一番下の子なので顔を見たり、声を聞くのが、お薬になる」と、どんな時も声援を届け続ける。

 思い返すと、五輪代表就任直後の心境は複雑だった。勝てば称賛される一方、負ければ猛批判にさらされるのが監督業。鹿島監督時代から、その姿を見ていたからこそ、静江さんは「そんな大変な思いをしなくてもいいんじゃない。監督はもういいよ、やめなよ」と伝えたという。しかし、息子は日本サッカーの未来のため、覚悟を持って受諾した。連絡する時は毎回、「心、大丈夫」と言葉をかけるが、大岩監督からは必ず「大丈夫」と返ってくる。勝負師としての弱音を聞いたことは一切ない。

 だからこそ、U―23アジア杯の優勝カップを掲げた姿を見た時には「本当に感動しました」と目を細める。選手、スタッフと一緒に喜び合う姿に、勝也さんは「いい関係なんだなと。選手もみんな楽しそうだった」。静江さんは「(藤田譲瑠)チマ選手、(細谷)真大選手、荒木選手、そういう選手たちが大岩ジャパンで活躍してくれて、うれしかった」と笑みを浮かべる。

 大岩監督は小学時代から各チームで主将を務め、仲間内でケンカが起きれば体を張って仲裁するなど、誰からも頼られた。清水商(現清水桜が丘)時代は「大岩家」が、同級生の名波浩(現日本代表コーチ)らチームメートの集合場所だった。大人になってからも関係は続き、正月の初蹴り後は元チームメートやその家族など、多い時には30人以上が大岩家に集まり、静江さんの特製ハンバーグを食べるのが恒例だった。ただ、自分の家にもかかわらず、大岩監督自身は、盛り上がる個性派ぞろいのメンバーを「輪からちょっと離れた所からみんなを見ていた」と静江さん。監督として全体を俯瞰(ふかん)し、主役は選手に譲り、記念撮影では端に納まる、今の姿と重なる部分だ。

 3歳でボールを蹴り始め、「全然手もかからず優しい子」だった息子が迎える五輪代表監督としての集大成。「本当に怖いですけど、お墓参りをして、応援したい」。遠く離れたフランスで戦う最愛の息子に向け、両親は日本から温かいエールを送り続ける。

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