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阿部一二三&詩“31分黄金リレー”で兄妹同日2連覇なるか ブーイング上等!完全アウェーも想定…パリへ出発

スポーツ報知 / 2024年7月24日 5時0分

羽田空港からパリに向かって出発した阿部一二三と詩(カメラ・佐々木 清勝)

 パリ五輪で兄妹(きょうだい)同日2連覇が期待される柔道男子66キロ級の阿部一二三(26)、女子52キロ級の阿部詩(24)=ともにパーク24=が23日、羽田空港からパリに向けて出発した。初出場の21年東京五輪は無観客。2人にとって初めて有観客で開催される五輪に臨む対策や心構えも明かし、連続金メダルへの決意を語った。試合は現地時間の28日に行われる。

 阿部兄妹が決戦の地へ飛び立った。東京五輪後からともに3年間無敗で迎えるパリ五輪。兄・一二三は「相当仕上がっている。今までで一番。もう日本ではやり残したことはない。心技体がいい状態」と充実感を漂わせた。妹・詩も「大きなけがもなく、ここまでこられた。しっかり気持ちを引き締めて、覚悟を持って挑む」と力を込めた。

 ともに2度目の五輪だが、初めての喜びもある。史上初の兄妹同日金メダルに輝いた東京五輪は新型コロナの影響により、無観客で実施された。今大会は有観客に戻り、一二三は「東京とは別世界で全然別の大会になると思っている。自分の中でも初めて経験する五輪。そういう部分にワクワクした気持ちがある」と語る。詩も「その雰囲気をしっかりかみしめて、楽しみながら戦いにいきたい」と胸を高鳴らせた。

 一方で、3年前との環境の違いは競技に少なからず影響を及ぼす可能性はある。パリは柔道人気が高く、グランドスラム(GS)パリ大会は国際大会で屈指の盛り上がりを見せる。五輪はそれ以上の熱狂が予想され、22年世界選手権(タシケント)の会場でブーイングを浴びた経験もある一二三は「練習の中でいろんなことを想定してきた。もしかしたらすごいブーイングがあるかもしれない。ブーイングも力にして頑張りたい」。五輪王者に注がれる厳しい視線も想定し、正面から受け止める覚悟を示した。

 詩にとっては、最大のライバルが地元フランスのブシャール。対戦すれば完全アウェーは必至だ。練習試合では相手選手のコーチらに大声を出してもらい、自陣営のコーチ席からの声が届かなくなる状況で予行演習。万全の対策を施し「最後は自分で考えないといけない。自分の意思をしっかり持って戦いたい」と決戦への心構えを再確認した。

 史上初めて出場選手が男女同数となるパリ五輪は男女平等の視点から試合順が1日ごとに入れ替わり、阿部兄妹の28日は従来と逆で男子から決勝が行われる。兄の結果を見届けてからとなるため、以前は戸惑う気持ちを明かしていた詩も、この日は「そこはもう不安はない。自分の試合をやるだけなのでしっかり頑張りたい」。世界が注目する金メダルリレーへ、さまざまな環境が変わっても、揺るがぬ強さを2人で見せつける。(林 直史)

 ◆兄妹の“31分黄金リレー”なるか 兄・一二三の金メダルが決まる男子66キロ級決勝は日本時間29日0時38分の予定。その後は、女子52キロ級の3位決定戦と決勝を順に実施。妹・詩の決勝は同1時9分の見込み。手に汗握る「31分」となりそうだ。

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