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「相撲を取れることがうれしい」炎鵬、7場所連続休場明けで勝ち越し 再起不能寸前から“ゴッドハンド”の力で復活

スポーツ報知 / 2024年7月24日 5時30分

鶴峰を寄り切って勝ち越しを決めた炎鵬(右、カメラ・馬場 秀則)

◆大相撲 ▽名古屋場所10日目(23日・ドルフィンズアリーナ)

 元幕内で西序ノ口13枚目の炎鵬(29)=伊勢ケ浜=が、脊髄損傷による7場所連続休場明けの土俵で勝ち越しを決めた。同17枚目・鶴峰(16)=音羽山=に寄り切りで完勝して4勝目。給金直しは十両だった昨年春場所以来、約1年4か月ぶりとなった。幕内の土俵では横綱・照ノ富士が無傷の10連勝で単独トップを守った。2敗で追うのは大関・琴桜1人となり、3敗で大関・豊昇龍ら5人が続く。

 電光石火の攻めで寄り切ると、炎鵬に館内から大きな拍手が送られた。長期休場明けの場所で勝ち越し。「相撲を取れることがうれしい。全てが喜び」と、かみしめた。「全ての皆さんに感謝したい」。一時は再起不能寸前の状況になりながらも支え続けてくれた人たちを思い、頭を下げた。

 恩人の一人が佐藤義人トレーナー(46)だ。首の負傷で引退危機に陥ったラグビー元日本代表の堀江翔太氏を復活へ導き、“ゴッドハンド”とも呼ばれる。骨格や筋肉を正しい位置に整えることを主な目的とし、施術やトレーニングを行う。

 首のヘルニアで脊髄が圧迫されていたが、自身の体の回復力も相まって驚異の改善を見せた。一方、はた目にはわかりにくいが、他競技のトップ級の選手でも、もん絶するほどのメニューをこなしているという。

 時には堀江氏と一緒にトレーニングをすることもある中、アスリート同士で互いに励まし合いながら乗り越えてきた。佐藤氏によると不屈の精神で鍛錬を重ねる炎鵬に、刺激を受けている選手も多いという。同氏は「人柄もいいし、努力もすごい。みんな応援していますし、復帰したことで喜びの声があがっています」と、たたえる。

 結果で応えた炎鵬には「今日の自分より、明日強くなること。皆さんの期待を超えられる自信はある」と新たな目標が芽生えた。来場所は序二段復帰が濃厚。炎鵬が真夏の土俵で復活ののろしをあげた。(三須 慶太)

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