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「必ず金メダルを取る」高橋藍がバレー男子52年ぶり快挙へパリ入り…左足首不安も「何が何でもやりきる」

スポーツ報知 / 2024年7月24日 5時30分

シャルル・ドゴール空港に到着した高橋藍(カメラ・岩田 大補)

 【パリ23日=ペン・宮下京香、カメラ・岩田 大補】26日に開幕するパリ五輪で、52年ぶりの金メダルに挑むバレーボール男子日本代表が決戦の地パリに入った。事前合宿地のポーランドでの強化試合(20日)で、世界ランク1位の同国を3―2で撃破。左足首負傷から実戦復帰した攻守の要・高橋藍(らん、22)=サントリー大阪=は「必ず金メダルを取る」と堂々の宣言。27日のドイツとの1次リーグ初戦へ状態を上げていく。

 充実の表情で日本代表が決戦の地パリに降り立った。事前合宿地のポーランドから移動し、この日午前11時過ぎにパリ郊外のシャルル・ドゴール空港に姿を見せた藍は「いよいよ五輪が始まるんだな。気持ちの部分でもすごく高まっています」と声を弾ませた。続けて「僕たちの目標は金メダル。必ず金メダルを取ること」。2度「金」と繰り返し、52年ぶりとなる表彰台の真ん中に強い決意をにじませた。

 本番へチームの士気は高まっている。今年のネーションズリーグ(NL)で初の銀メダルを手にし、20日に世界ランク1位ポーランドとの開幕前最後の強化試合。そこで3―2と勝ちきった。一番の収穫は、6月に左足首を負傷した藍が実戦に戻ってきたことだった。先発してレフトから高く跳び、スパイクを決めるなど攻守で存在感。心配された状態についても「いいパフォーマンスが出せたし、チームの不安材料にならず、僕が戻ってきたことで、さらに強い日本代表を出せるという自信を与えられた。そこは僕にとってプラス」と、うなずいた。

 患部はテーピングで固定し、緩くなった左足首を戻すための筋力強化のトレーニングを継続中。「まだ完全に治っているわけではないけど、ここまでくればやりきるだけ。何が何でもやりきる」と力強かった。強化試合で転倒し、担架で運ばれた高橋健太郎もパリ入り前に検査を済ませ「お騒がせしました。大丈夫です」と元気な姿を見せ、本番は影響はないという。

 銀メダルだったNLから帰国後の今月9日。五輪に向けたミーティングが開かれ、パリでの「金メダル」が目標に掲げられた。主将の石川祐希を中心に全会一致で決まった。世界ランク2位の日本は、開会式を終えた直後の27日、開幕試合に登場する。まずは同11位のドイツとの1次リーグ初戦に全力を尽くす。「このメンバーでやってきて集大成になる。僕たちが目指しているのは金メダルなので、そこに向けてやっていきたい」と石川主将。24日には会場のパリ南アリーナでの練習を開始する。攻守のピースがそろい、決戦の舞台に向かう。(宮下 京香)

 ◆高橋藍に聞く

 ―ポーランドとの強化試合で得た手応えは。

 「チームとして勝つことができて自信につながった。自分もいいパフォーマンスが出せたので、パリに向けて、パフォーマンスを出せると思い、安心した。強い日本を見せられて五輪への気持ちも、さらに高まった」

 ―左足首を負傷後、NL決勝など約1か月間の試合出場はなく不安があったか。

 「けがを持ちながらチームに戻ると、心配は出てくる。(事前合宿地の)ポーランドでは他の選手にも『藍は試合でプレーできる』と見せられたのは良かった」

 ―27日のドイツとの五輪初戦は午前9時開始。

 「タフな試合になる。朝5時に起きて6時に散歩。1戦目から戦いたい」

 ◆ドイツとの過去の対戦 通算17勝19敗(東西ドイツ時代を含まず)。直近では6月5日のネーションズリーグ1次リーグ第2週の福岡大会で対戦し、3―2で競り勝った。西田と石川がチーム最多21得点をマークし、藍は16得点で貢献した。世界ランクは11位だが、昨年の五輪予選では強豪のブラジルやイタリアと争い、全勝で組1位突破を決めた勢いのあるチーム。

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