【球宴】前代未聞！日本ハム勢９人が全員違うユニホームで出場 仕掛け人は球界屈指のお祭り男

第１戦のスタメンで出場する日本ハムの選手たちが歴代ユニホームで登場（左から）水谷、山崎、万波、田宮、郡司、マルティネス、上川畑

◆マイナビオールスターゲーム２０２４　全パ６―１１全セ（２３日・エスコンフィールド）

　新庄剛志監督（５２）のアイデアで、日本ハムの出場９選手が全て異なるユニホームで登場。球宴初開催となった本拠・エスコンの祭典をジャックした。

　どよめきが次々と起きた。日本ハムが本拠地初開催となった球宴をジャックした。スタメンに山崎、マルティネス、田宮、上川畑、郡司、水谷、万波の７人がズラリ。さらに残り２人もソフトバンク・近藤、ロッテ・岡の元ファイターズ勢が固めた。

　開業２年目のエスコンで初の球宴。前代未聞のパフォーマンスは、ここからだった。試合開始直前、グラウンドに飛び出すナインが着ていたのは歴代ユニホームの数々。山崎は新庄監督が昨年自己プロデュースした襟付きの赤黒“ヒーローユニ”、万波は４月に限定着用した漆黒のエスコン１周年記念ユニ…などなど、全員が異なる戦闘服。異例の光景に驚きの声が漏れた。

　仕掛け人は球界屈指のお祭り男だった。ファン投票結果発表の数日前、新庄監督は監督室に選手を呼び寄せ、祭典の心得を説いた。０４年に球宴史上初の単独本盗を決め、ＭＶＰに輝いた指揮官は「うちの選手に小ネタ、仕込もうかな」と予言していた。万波は「やっぱ考えることがすごい」と目を丸くした。

　自身のオールスターブレイクについて「ディズニーランド行こかな。（カチューシャの）耳つけて」と笑っていたボス。昨季リーグ最下位のため監督、コーチとしてベンチ入りはできなかったが、新庄チルドレン、そして現役時代から大切にし続けるファンのために、愛情たっぷりの“リモートジャック”で真夏の祭典を彩った。（堀内　啓太）