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【高校野球】白樺学園が激闘を制して9年ぶりの聖地、亀田監督と“同期”の数少ない3年生が攻守に躍動

スポーツ報知 / 2024年7月24日 5時50分

優勝を決めマウンド上に集まり喜び合う白樺学園の選手たち(カメラ・砂田 秀人)

◆第106回全国高校野球選手権北北海道大会 ▽決勝 白樺学園5-2クラーク(23日・旭川スタルヒン)

 3時間39分の激闘となった決勝は、白樺学園が5―2でクラークを下し、9年ぶり4度目の夏の甲子園出場を決めた。同点の9回1死一、二塁から7番・浅野壮音捕手(3年)が決勝打を放つなど、例年の半分以下の人数しかいない3年生が攻守で躍動。亀田直紀監督(37)は就任3年目で初めて頂点に立った。全国高校野球選手権(甲子園)は8月4日に組み合わせ抽選会が行われ、7日に開幕する。

 十勝の雄が9年ぶりの王座奪還だ。校歌を歌い終えると全校応援のスタンドに向かって勢いよく駆け出し、何度も拳を突き上げた白樺学園ナイン。亀田監督に抱擁され、泣き崩れた藤原悠楽(ゆら)主将(3年)は「監督さんを甲子園に連れて行きたい気持ちが全員あったので、それをきょう達成できて本当によかった」と歓喜の涙を拭った。

 スタメン9人中6人が2年生。若いチームの中で、数少ない3年生が攻守で躍動した。先発の半沢理玖投手(3年)が7回途中2失点で試合をつくると、7番・浅野も「絶対に優勝してやる」と先制&決勝打で4安打2打点。1番・藤原も9回にダメ押しの適時打を放ち最高学年の意地を見せた。

 亀田監督が就任した22年4月に入学してきたのが現3年生。例年20人以上が入部するが、2年前はわずか10人だった。周囲から「まとまりのない代」、「最弱世代」と呼ばれることもあったが、一人も欠けずに約2年半歩みを進めてきた。

 全員が寮生で、定期的に3年生だけの卓球大会を開くほど仲が良い。脳血管障害の一つ「もやもや病」を発症して離脱していた阿部匠真内野手(3年)が復帰した今冬には、全員で食事にも出かけた。しゃぶしゃぶを食べながら復帰を祝うとともに、固い約束を交わした。「10人しかいないけど、夏絶対に甲子園に行こう」。最後の夏は3人がベンチを外れたが、藤原主将は「甲子園に行けばメンバーの入れ替えもある。外れたときに『恩返しする』と言っていたので、それをかなえたかった」。スタンドから声援を送る同級生の思いも胸に、春地区敗退から頂点まで駆け上がった。

 2015年以来となる夏の聖地。9年前は部長としてベンチ入りした指揮官は「結果にこだわらないと勝った意味がない。競争もしないといけない。さらにレベルアップして戦える準備をする」。思い入れの強い“同期”の10人とともに、13年ぶりの勝利をつかみにいく。(島山 知房)

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