【高校野球】仙台育英３連覇ならず、須江航監督「聖和学園さんの素晴らしい野球に完敗です」

敗戦し涙を流す仙台育英ナイン

◆第１０６回全国高校野球選手権宮城大会　▽決勝 　聖和学園８―５仙台育英（２３日・楽天モバイルパーク）

　２２年に東北に初めて深紅の大優勝旗を持ち帰り、２３年にも準Ｖと新たな歴史をつくり上げてきた仙台育英が、県大会決勝で涙を流した。強みであるはずの投手陣が安定せず１９安打を許し敗戦。須江航監督（４１）は「点を取った後にことごとく失点した。聖和学園さんの素晴らしい野球に完敗です」と悔やんだ。

　２年時から主力で、主将の湯浅桜翼（おうすけ）三塁手（３年）も涙が止まらなかった。今年の３年生は何度も試合で負け、最も練習してきた世代。１年時には先輩が全国の頂点に立つなど、プレッシャーを感じながら戦ってきた。「いろんな人たちに巡り合えて、自分の野球も今まで以上に濃いものになった。仙台育英に入学して良かった」と充実した３年間を振り返った。挑戦者として始動する新チームに向けては「一からまた地に足をつけて頑張ってほしい」とエールを送った湯浅。リベンジを後輩に託し、グラウンドを後にした。（山崎　賢人）