【パリ五輪】柔道・阿部兄妹ら現地入り 阿部一二三「兄妹で２連覇を達成して帰る」 妹・詩は母手作りの「金色のクマさん」持参

阿部一二三・詩の兄妹

　【パリ（２３日）＝林直史】パリ五輪で兄妹同日２連覇が懸かる柔道男子６６キロ級の阿部一二三、女子５２キロ級の阿部詩と男子７３キロ級の橋本壮市（いずれもパーク２４）が２３日、パリ郊外のシャルル・ドゴール空港に到着した。兄の一二三は「このパリの地で必ず２連覇、また兄妹での２連覇を絶対に達成して、日本に帰るという強い気持ちを持って挑みたい」と意気込んだ。

　妹・詩も「最後まで執念を持ちながら戦っていきたい」と応じた。今遠征には「お母さんが編んでくれた、ちっちゃい金色のクマさん」を持参したという。母・愛さんからの愛情のこもった手作りのプレゼントも力に、２連覇に挑む。

　３２歳で初出場の橋本は、日本からの移動の機内で、これまでの柔道人生を振り返っていたという。「ずっとオリンピックのことを思いながらやってきて、やっとたどり着いた。誇りを持って戦っていきたい」と闘志を燃やした。出発前にサッカー解説者の松木安太郎さんが差し入れてくれたうなぎも持参。「試合前に食べて臨みます」と明かした。