【高校野球】日本ハム・新庄監督の母校 西日本短大付が３年ぶり７度目の夏の甲子園 新庄監督の同級生の西村慎太郎監督「感謝」

３年ぶり７度目の夏の甲子園を決め歓喜に沸く西日本短大付ナイン（カメラ・浅岡　諒祐）

◆第１０６回全国高校野球選手権福岡大会　▽決勝　福岡大大濠２―５西日本短大付（２４日・北九州市民球場）

　西日本短大付が３年ぶり７度目の夏の甲子園を決めた。７回まで一進一退の攻防を繰り広げたが、同点の８回に山下航輝捕手（２年）が右翼席へ勝ち越し３点本塁打を放ち勝負を決めた。福岡大大濠との決勝は、日本ハム・新庄剛志監督と同級生の西日本短大付・西村慎太郎監督の２人が高校３年だった１９８９年以来のカード。当時敗れた相手に３５年前のリベンジを果たした。

　西村監督は劇的な展開での勝利に「生徒が頑張ってくれた。感謝しかない」と感極まりながら言葉をつぐんだ。甲子園を決める本塁打を放った山下も二塁ベースを蹴った後、涙があふれてきたという。「打った瞬間いったと思った。色々な思いがこみ上げてきた。一番いいところで打てて、涙が出るほどうれしかった」。

　指揮官は「甲子園から招待状をもらえるようなチームを作ろうと言ってきた。（福岡県の全高校の）おもいを背負って、福岡県は違うんだと言われる結果を絶対に出したい」と力強く宣言した。