藤井聡太七冠、エアロバイクの次は電動アシスト自転車もらう

電動アシスト自転車を贈呈された藤井聡太名人（左）

　将棋の第８２期名人就位式が２４日、東京・文京区「椿山荘」で行われ、藤井聡太名人＝竜王、王位、王座、棋王、王将、棋聖＝に推戴状が授与された。

　１９日に２２歳の誕生日を迎えた藤井は額をのぞかせたヘアスタイルで登壇。名人就位記念品には「家族みんなで使えるものを」と希望し、同棋戦協賛の大和証券より電動アシスト自転車２６インチを贈呈された。

　藤井は５月に行われた王将就位式では記念品としてエアロバイクを希望。「谷川十七世名人がエアロバイクを使われているという話を聞いたことがあったので、それを参考にして決めた」と話していた。今回の自転車と合わせ、ペダルを踏む生活が続きそうだ。

　藤井は４～５月に行われた名人戦七番勝負で挑戦者の豊島将之九段を相手に４勝１敗の成績で名人初防衛を果たした。

　藤井は「今期の名人戦は私にとって初めての防衛戦となり、昨年以上に身が引き締まる思いがありました。一局ごとに異なる戦型になり、新鮮な気持ちで盤に向かうことができたと感じています。一方で、経験の少ない展開においてミスも出てしまい、力不足を実感するところもありました。それでも、名人戦の舞台で将棋の難しさと向き合うことができたのは本当に大きな財産になった」と振り返った。

　現在、渡辺明九段を挑戦者に迎えた王位戦七番勝負に臨んでいる藤井。シリーズは１勝１敗。第３局は３０日、３１日に徳島市で指される。