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【高校野球】作新学院のプロ注目右腕・小川哲平が雪辱果たす127球完封「野球人生で一番悔しかった」

スポーツ報知 / 2024年7月24日 20時13分

作新学院のプロ注目右腕・小川哲平(カメラ・松永 瑞生)

◆第106回全国高校野球選手権栃木大会 ▽準々決勝 作新学院1―0文星芸大付(24日・エイジェックスタジアム)

 雪辱を果たす渾身の127球だった。作新学院のプロ注目右腕・小川哲平(3年)が6安打7Kで文星芸大付打線を完封、チームを4強入りに導いた。

 「野球人生で一番悔しかった。昨日の夜に準優勝のメダルを見て、もうこんな思いはしたくない。絶対負けないという気持ちで今日を迎えた」と回想したのは同カードだった昨夏の決勝戦。先発を任され2回2失点と試合を作る役目を果たせず、チームは敗北した。

 そんな因縁の相手に挑んだ準々決勝。直球は自己最速を1キロ更新する148キロをマーク。変化球を織り交ぜながら、得意スタイルの「真っすぐで押す」投球を貫いた。9回、安打と送りバントで1死二塁のピンチを背負った場面では、信頼を置く捕手・岩出純(3年)と「俺たちなら絶対抑えられるから大丈夫」と言葉を交わした。最後の打者を二ゴロに打ち取った瞬間、小川哲は雄叫びをあげ、大きくガッツポーズした。

 ネット裏ではNPB8球団のスカウトが熱視線を送った。広島・高山スカウトは「打者との駆け引きが上手い。制球が良く、ボールの切れも良くなっている」と評価した。

 準決勝は27日、石橋と戦う。小川哲は「ここまできたらどれだけ甲子園に行きたい気持ちが強いかだと思う。そこは絶対1番の自信がある」と力強く意気込んだ。3年ぶり聖地まで、あと2勝だ。

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