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【クイーンS】札幌・芝1800メートル3戦全連対の巧者が初タイトル奪取へ「かなりいい感触」

スポーツ報知 / 2024年7月25日 6時0分

鮫島駿が騎乗し、力強く動いたドゥアイズ(カメラ・角田 晨)

◆クイーンS追い切り(24日・札幌競馬場)

 2重賞の追い切りが行われ、第72回クイーンS・G3(28日、札幌)で重賞初制覇を目指すドゥアイズが札幌競馬場のダートコースで絶好の動きを見せた。鮫島克駿騎手(27)=栗東・フリー=は「かなりいい感触」と上昇を確信。

 大目標のG1戦線へ向け、飛躍の夏にすべく必勝態勢だ。ドゥアイズは札幌のダートコースで鮫島駿を背に単走で追い切り。テンションを考慮してしまいだけ伸ばす形だったが、弾むようなフットワークでグイグイと加速した。5ハロン68秒9―12秒6という数字以上に力強い動きで、引き締まった馬体からも完調ムードがうかがえる。1週前は「前進気勢が強すぎるのがどうか」と課題を口にしていた鞍上も、「先週の改善点を確認しつつ、かなりいい感触になっていました」と声を弾ませた。

 札幌・芝1800メートルは2歳時に3戦して全連対(《1》〈2〉〈2〉着)の得意コース。札幌2歳Sでは、昨年のクイーンSを制したドゥーラに続く2着になった。約1年11か月ぶりの北海道参戦に、鞍上も「牝馬にしては相当パワーがあるのがストロングポイントで、洋芝はかなり適性がありますね」と、手応え十分。「もともと北海道でデビューした馬がオープンクラスになって帰ってきました。成長した姿を見せられると思います」と確かな自信をのぞかせた。

 前走のヴィクトリアマイルは直線で他馬に接触しながらも、最後まで脚を伸ばして0秒3差の4着。後の3冠牝馬リバティアイランドが勝利を飾った22年の阪神JFで3着の素質馬が、G1戦線で通用することを改めて証明した。庄野調教師が「何とか重賞を勝ってほしい」と期待を込めれば、鞍上も「秋のG1へ向けても重要な一戦。賞金のことを考えても結果を出さないといけないレース」と、気合を入れ直した。4歳夏に初タイトルを奪取し、まずは勢いをつけたいところだ。(角田 晨)

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