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大の里が横綱・照ノ富士の連勝「10」で止めた…大関取り目安直近3場所33勝へ25日VS貴景勝「集中するだけ」

スポーツ報知 / 2024年7月25日 6時10分

大の里(左)が突き落としで照ノ富士を破る(カメラ・今西 淳)

◆大相撲 ▽名古屋場所11日目(24日・ドルフィンズアリーナ)

 新関脇・大の里が横綱・照ノ富士を突き落とし、殊勲の星を挙げた。これ以上の黒星を重ねれば来場所以降の大関取りの機運もしぼみかねない中、連勝街道をひた走っていた横綱に土をつけて白星先行とした。照ノ富士の初日からの連勝は「10」で止まった。ただ唯一の2敗で追っていた大関・琴桜が3敗に後退したため、後続と2差は変わらず。3敗勢は大関・豊昇龍に平幕の隆の勝、美ノ海、若隆景を加えた5人となった。

 たくさんの座布団が会場を舞った。大の里は立ち合いで照ノ富士に左前みつを許しながらも、得意の右を差した。その瞬間、右の差し手を抜き、ひらりと左へ。意表をつかれた相手は突き落としで腹ばいになった。「差し手を抜いたのはとっさの判断。先手を取られたので、動こうと考えた」。全勝の横綱に土をつけ、数度うなずきながら懸賞を受け取った。「うれしかった」と余韻に浸った。

 夏場所は初日に照ノ富士を撃破すると、その勢いで初優勝。だが今場所はすでに5敗。この日の朝稽古後、照ノ富士を「めちゃくちゃ強い。先場所とは全然違うし、名古屋場所に懸けている感じがする」と語っていた。一方で「もう吹っ切れた。力勝負したら勝てない。なんとか横綱を焦らせたい」と思いを巡らせていた。

 連続優勝かそれに準ずる成績ならば大関昇進が期待された今場所は、波に乗れず、秋場所以降の大関取りの機運も下がりかねない状況だった。「(大関取りは)白紙になったと思っている。今場所は勉強になったので、夏巡業の稽古でレベルアップしたい」。琴桜に敗れた10日目(23日)夜には兄弟子の十両・白熊とすし店で験直しし、気持ちを入れ替えて挑んだ。

 幕内後半戦の粂川審判長(元小結・琴稲妻)は「残り4日を面白くさせてほしい」と期待。大の里にとっても来場所に大関昇進目安「三役で直近3場所33勝」を達成のため、一度も負けられない。12日目の大関・貴景勝戦へ「勝ち星は気にせず明日の相手に集中するだけ」。夢をつなぐため、一戦必勝で終盤戦を盛り上げる。(山田 豊)

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