1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

「自分の知識を広めていける」巨人・戸郷が球宴で後輩の中日・高橋宏へ伝授したこと

スポーツ報知 / 2024年7月25日 5時5分

3回を投げ終え村上宗隆(右)をタッチで迎える戸郷翔征(カメラ・中島 傑)

◆マイナビオールスターゲーム2024 全パ16―10全セ(24日・神宮)

 「マイナビオールスターゲーム2024」の第2戦(神宮)が行われ、全セの巨人・戸郷翔征投手(24)は2番手で登板し、1回1失点だった。4年連続4度目の出場となったが、初の選手間投票での選出となって“立場”の変化を実感。他球団のスター選手と交流を楽しみ「もっと優勝に近づける投球を」と後半戦への活力を得た。

 4年連続となった夢の舞台。戸郷は高鳴る胸を抑えながら右腕を振った。4―2の3回に登板。「対戦したい」と語っていた近藤をいきなり打席に迎えた。初球。直球をはじき返され、左中間フェンス直撃の二塁打とされた。「初球に打たれたからね。悔しかったです」。2死一、三塁から、佐藤にも左翼フェンス直撃の適時二塁打を許し、1回16球2安打1失点。3年連続の0封はかなわずも、栗原を代名詞のフォークで空振り三振に斬り、意地は見せた。「場は楽しめました。パ・リーグはいい打線だなって改めて思ったので、次の対戦は抑えたい」とリベンジを誓った。

 一流への階段を、着実に上っている。初めて選手間投票で選出されての出場。昨年はバウアーから助言をもらうなど多くを学んできた右腕だが、スターがそろう場でも一目置かれる立場になった。今回の球宴では多くの投手に「若いけどそんなに投げて大丈夫?」とタフさぶりについて聞かれ「それが持ち味だし、チームのためになればって思う。みんなは心配してくれるけど全然大丈夫です!って言いました」と笑顔で明かした。

 自分の技術や経験も伝えた。この日は年下の中日・高橋宏と一緒にストレッチをしながら話し「フォークや調整法だったり、聞いてくれることはたくさんありますね」とにっこり。「人に話すことで発見もあるし自分の知識を広めていけるのはうれしい」と球界を引っ張る存在へ、自覚も生まれてきた。

 大きな壁を越えた者同士の会話から、後半戦に向けた意欲も新たにした。5月24日の阪神戦(甲子園)でノーヒットノーランを達成。続く6月7日のロッテ戦(マツダ)で広島・大瀬良が同じ快挙を成し遂げた。「やった人だから分かる感覚がある。互いにおめでとうって言い合いました」と23日の第1戦の最中にじっくりと語り合った。大瀬良は自身の後に程なくして達成。戸郷が“最新のノーヒッター”となったのは約2週間ほどとなっただけに「もうちょっと浸らせてほしかったな~。でも何回でもやりたいよね」とおどけて笑った。

 くしくも後半戦初先発は8月1日の阪神戦。快挙を達成して以来となる甲子園だ。ノーヒッターのあの感動を再び―。「もっと優勝に近づける投球がしたい」。若きエースが球宴で得たパワーを後半戦で解き放つ。(水上 智恵)

 ◆戸郷のオールスター

 ▽21年 7月16日の第1戦(メットライフ)、3回から2番手で球宴初登板。柳田を三振に仕留めるなど2死を奪ったが、レアードにソロを浴びて1回1安打1失点。

 ▽22年 7月26日の第1戦(ペイペイD)の3回に2番手で登板。今宮、浅村から空振り三振を奪うなど、2イニングを2安打無失点、2奪三振。

 ▽23年 7月20日の第2戦(マツダ)で6回に登板。万波に右中間二塁打を許したが、柳田、紅林、安田を打ち取り1回無失点。直球は最速150キロ。大城卓のリードでフォークは1球だけだった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください