【パリ五輪】バドミントン志田、松山組が会場練習 松山「縦風も横風もすごい感じる。うまく風を使ってできたら」

志田千陽（左）、松山奈未組

　【パリ（２４日）＝宮下京香】バドミントンの女子ダブルスで初出場の志田千陽、松山奈未組（再春館製薬所）が本番会場のポルトドラシャペル・アリーナで練習を行い、初の夢舞台へ気持ちを高ぶらせた。志田は「メダルを取るところまでいけたらいいけど、まずは予選リーグを全勝して上がることを、目の前の目標としたい」。松山も「まずは予選（１次）リーグ全勝で上がって、そこからは自分たちを信じるだけ。メダルを目指して頑張りたい」と強い決意をにじませた。

　同じ会場で行われたフランス・オープンでは準優勝。空調や装飾は“五輪仕様”になっている。松山は「３月とは違って、空調があって縦風も、横風もすごい感じるし、コートによっても違う。うまく風を使ってできたら。また、体育館の装飾が紫だったり。体育館に慣れたり、いい準備ができたと思います」とうなずいた。志田は「ライトアップとかがないので、観客がすごく見えるところは今までとは違う」と応援を力に変える。

　１次リーグはＣ組に入り、世界ランク８位の金昭映、孔熈容組（韓国）、インドのペア、オーストラリアのペアと対戦する。１次リーグ全勝突破へ、難敵・韓国のペアは警戒しつつ、まずは現地時間２７日のオーストラリア組との初戦に集中する。志田は「初戦をしっかりできれば、韓国はもうやるしかないと腹をくくれる。予選リーグは１つも落とせない。自分たちは初戦が何よりも緊張しているけど、五輪だからというより、（相手を）意識してやりたい」と初戦から「シダマツらしく」と勢いのあるプレーで攻めていく。