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【高校野球】8強唯一のノーシード聖隷クリストファー 1年生左腕・高部陸が真っ向勝負に挑む…25日・準々決勝

スポーツ報知 / 2024年7月25日 10時7分

強気のストレートで押す聖隷クリストファーの1年生左腕・高部(カメラ・里見 祐司)

◆全国高校野球選手権静岡大会 ▽4回戦 常葉大菊川4-5聖隷クリストファー(23日・浜松)

 全国高校野球選手権静岡大会は25日、準々決勝4試合が行われる。23日の4回戦で勝ち残った8強のうち、唯一のノーシードが聖隷クリストファーだ。4回戦では強打の常葉大菊川を倒し、次は知徳と対戦。最速137キロを誇る1年生左腕・高部陸がストレートでの真っ向勝負を誓った。

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 快進撃を続ける聖隷ナインの中で、背番号20の1年生・高部の存在感が増している。174センチ、65キロの左腕投手は、ここまで3試合に登板。島田商との1回戦では2番手として2回を投げて1点を失ったが、焼津水産との3回戦は3番手で1回無失点。そして常葉大菊川との4回戦では1点ビハインドの6回1死一塁でリリーフすると、3回2/3を1安打無失点に抑えて、逆転勝利を呼び込んだ。

 昨夏の県王者・浜松開誠館を沈めて勝ち上がった菊川のフルスイング打線を相手にしても、ひるむことはなかった。バッテリーを組む井上侑主将(3年)から「普段通り、自信を持ってストライクゾーンに投げ込んでこい」と励まされ、思い切り腕を振った。「スイングが強いことは分かっている。それをストレート勝負で詰まらせたかった」。6回2死一、二塁のピンチで、高めの速球で空振り三振を奪って切り抜けた。

 出身は埼玉県。武蔵嵐山ボーイズでエースを務めて全国大会も経験した。上村敏正監督(67)の「頭とハートを使う野球」がやりたいと考えて、浜松にやってきた。4月の練習試合で起用されるようになり、最速は137キロを誇る。

 チームは春の県大会2回戦で飛龍に敗れてノーシードになったものの、昨秋は県4位。コロナ禍で甲子園が中止になった20年夏の代替大会では優勝するなど、もともと実力はある。25日は152キロ右腕エース・小船を擁する知徳が相手だが、「気持ちで勝負する」と井上主将。高部も「この流れに乗って、速球で押していく」と宣言。念願の初の甲子園へ、強気で向かっていく。(里見 祐司)

 ◆聖隷クリストファーと甲子園 1985年に創部され、夏の県大会は2012年、22年の4強が最高。コロナ禍で甲子園大会が中止された20年夏は代替大会が行われ、決勝では浜松開誠館を破った。22年センバツ出場校の選考では、その前年秋に東海大会で準優勝しながらも2枠の東海地区で選出されず。当時の文科相が国会で言及するなど反響は大きく、その後、日本高野連は選考過程の明確化を目指した「選考ガイドライン」を作成した。

 〇…知徳はプロ注目198センチ右腕の小船翼と左腕の原田勇磨(いずれも3年)の両輪でノーシードで勝ち上がった聖隷クリストファーを抑えて、初の4強入りを狙う。23日の昨秋王者・藤枝明誠戦では小船が6回2失点。1点リードで登板した原田が3回を無失点に封じた。今大会は3試合とも小船が先発し、原田に継投している。152キロ右腕の小船は、今夏の最速が148キロだが「余力はまだある」と強気だった。

 〇…浜松工は切り込み隊長の小粥獅峯中堅手(3年)が絶好調だ。練習で左足を痛め、21日の3回戦(対島田樟誠)を欠場したが、23日の浜松商との4回戦は5打数4安打4打点と大暴れ。「みんなに迷惑をかけてしまった。その恩を返したい」という気持ちをバットに乗せた。25日は春の県王者・加藤学園と戦う。昨秋の県大会3回戦では8―6で打ち勝ったが、増井裕哉監督(35)は「挑むだけです」とチャレンジャー精神を強調した。

 〇…静岡は2年生遊撃手・石橋咲人が攻守に活躍を見せている。今大会は3試合で10打数6安打と好調の8番打者。23日の飛龍との4回戦では先制2点二塁打を含む3安打、守備でも2併殺に関わり失点を防いだ。守備力を買われて昨秋からスタメン入り。冬は打撃力向上に取り組み、スイング速度を約20キロアップの130キロに上げた。静岡商との準々決勝に向けて「まず目の前の試合に勝つことだけを考える」とした。

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