中谷潤人が井上尚弥も契約する米トップランク社と共同プロモート契約締結

中谷潤人

　プロボクシングの米興行大手「トップランク」は２４日（日本時間２５日）、ＷＢＣ世界バンタム級（５３・５キロ以下）王者・中谷潤人（Ｍ・Ｔ）とプロモート契約を結んだことを発表した。

　帝拳プロモーション、Ｍ・Ｔジムとの共同プロモート契約で、トップランクのボブ・アラムＣＥＯは「中谷潤人は並外れた、希有（けう）な才能の持ち主です」と評価。「彼は生まれながらの才能を持ち、このスポーツで最も凶暴なパンチャーの一人です。中谷潤人の時代は始まったばかりです。彼はいつかパウンド・フォー・パウンドの王者になるでしょう。彼がトップランクに加わることを決心したことを私はとてもうれしく思っています」とコメントした。

　現在、米老舗メディア「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンド（ＰＦＰ、全階級を通じた最強ランキング）で１０位にランクされる中谷本人は「ボブ・アラムとトップランクの皆さんに感謝します。これは私のキャリアにとって重要な瞬間であり、ボクシングファンに素晴らしい試合をこれからも提供していきたいです」とトップランクの公式ホームページを通じてコメントしている。

　トップランクは世界４団体スーパーバンタム級（５５・３キロ以下）統一王者の井上尚弥（大橋）も契約。ほかにも、ＩＢＦ世界ライト級（６１・２キロ以下）王者ワシル・ロマチェンコ（ウクライナ）、ＷＢＣ世界ライト級王者シャクール・スティーブンソン（米国）、ＷＢＯスーパーライト級（６３・５キロ以下）スーパー王者テオフィモ・ロペス（米国）ら世界のスターが契約を結んでいる。

　中谷は２０日の初防衛戦でＷＢＣ世界バンタム級１位のビンセント・アストロラビオ（フィリピン）に１回２分３７秒ＫＯ勝ち。強さを証明し、評価が今まで以上に上がっている。将来的にＰＦＰ１位、「一戦一戦勝っていって、期待に応えられるようになれば、おのずと実現すると思います」と尚弥との対戦を臨むだけに、マッチメイクの面でトップランク社との契約は大きなプラス面となりそうだ。

　２６歳の中谷の戦績は２８戦全勝（２１ＫＯ）。