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【連載手記】巨人・菅野智之「繋ぐ」 前半8勝も「投げなさすぎ」満足せず 勝負の8月“無双”誓う

スポーツ報知 / 2024年7月26日 5時0分

後半戦へ向け、キャッチボールで調整する菅野(カメラ・相川 和寛)

 28日のDeNA戦(横浜)に先発する巨人・菅野智之投手(34)が25日、自らの考えを記す「繋ぐ(つなぐ)」で、後半戦への決意をつづった。前半戦はチームトップの8勝を挙げ(2敗)、防御率2・21。8月を勝負所と位置づけ、「1か月間、1つも取りこぼせない気持ちで投げます」と誓った。また、夏の高校野球についても持論を展開。球児の体や将来を考え、酷暑での開催時期をずらすことなどを提言した。

 前半戦は2敗というところに対して誇れる部分ではありますが、続けていきたいなというのが大きいです。達成感や満足感は1ミリもなく、「後半戦はさらに」という気持ちになっているので、逆にいいんじゃないかと思っています。前は前半戦に投げまくって勝って満足しちゃうことが結構ありました。今の85イニング(1/3)は投げなさすぎだなと。あまり煮え切らない感じは自分の中でするので、いいモチベーションで後半戦に入れると思います。

 夏に入り、年々酷暑を感じます。僕も普段の食事や試合中もいろんなことを対策していますが、これだけ暑くなるとなかなか大変。今の高校野球予選も、正直見ていていたたまれなくなります。そのために頑張ってきているのに、酷暑でみんな足をつって交代し、チームが負けてしまうというのもある。これは大事な問題だなと思っています。

 解決策として、1つは場所を甲子園にこだわらず、例えば京セラドームなどでできるよう日程を確保するのはどうでしょうか。地方大会の時間も昼間は絶対にダメだと思っていて、早くするか遅くした方がいい。できるのであれば、ナイターでもいいと感じています。高校生は暑い中で練習をしていると言っても、環境やサプリメントだったり、いろんなことを僕らよりいいものを受けているとは思えない。もちろん、開催時期を見直すことも必要なのではないかと考えています。

 高校生や大学生のアマチュア野球は、毎日が就活の場。プロ野球選手になるためには、野球を始めた瞬間から就活が始まっているとも思います。それは小学校の頃から良ければいいチームにスカウトされたり、セレクションを受けたりというのもある。毎日自分の技や腕を磨くことが就活で、それを披露する面接が試合。その機会をしっかり考えてほしいですし、就活の場をそんな過酷な環境にする必要があるのかなと思います。

 これはプロに行かないとしても、高校生でしたらいい大学に入ることや、奨学金をもらえること、深掘りしていけばそういうのも変わると思います。社会人野球に行くにしても、たまたまスカウトの方の目に留まって「いい選手だなあ。練習を見に行ってみようかな」というのもあるかもしれない。野球界の未来、その子たちの未来のためを思ってやってあげられることが大事だと思います。

 こういう暑い日が続きますが、26日から後半戦で、来週からは8月。9月の最後の方までもつれる経験はあまりないですし、8月でほぼ決まると思っているので、1か月間、1つも取りこぼせない気持ちで投げます。しんどい戦いが続く中で、一番大事なのは助け合い。達成したい目標も個人的なところはどうでもよくて、優勝は絶対にしたいです。(菅野 智之)

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