1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

NHKパリ五輪開会式中継はリハなし一発勝負!伊藤慶太アナ「ワクワクする」中山果奈アナ「前例のない実況になる」

スポーツ報知 / 2024年7月26日 7時0分

エッフェル塔をバックに開会式に向け意欲を示したNHKの伊藤慶太、中山果奈の両アナウンサー。伊藤アナは開会式後も現地から中継番組に出演する(NHK提供・現地時間22日撮影)

 日本時間27日未明にNHKで生中継されるパリ五輪開会式(総合・Eテレ=前2時25分)のキャスターを務めるのが伊藤慶太、中山果奈の両アナウンサーだ。伊藤アナはスポーツ実況のスペシャリスト、中山アナは報道の次世代エースとして活躍しているが、ともに五輪開会式の大役を担うのは初めて。パリ・セーヌ川沿いで行われ、各国の選手団は船で登場するという史上初の試みだが、2人はスポーツ報知の取材に応じ、事前リハーサルなしの一発本番に意欲を燃やしている。(宮路 美穂)

 夏季五輪としては初めて、競技場の外で行われる開会式。全体リハはなく、式次第がベールに包まれるなかでの一発勝負だ。中山アナは「視聴者の皆さんとほぼ同じタイミングで演出を知ることになる。アナウンサーにとっても前例のない実況になると思っています」。伊藤アナも「不安もありますが、プラスに考えれば、これまで見られないものが見られることにワクワクしている。セーヌ川の自然の中でどうセレモニーが行われるのか楽しみ」と語る。

 大阪局の伊藤アナと東京アナウンス室の中山アナは今回が初タッグ。リモートやチャットで意見交換をしながら事前準備を重ねてきた。「セーヌ川沿いの名所の特徴や情報を地図に書き入れた資料を作ったり、ルイ14世の肖像を覚えるとか、期末テストのヤマ張りみたいな感じで…」(中山アナ)、「物理的な距離はありましたけど、心の距離は縮まりました」(伊藤アナ)。

 スポーツ実況の第一人者の伊藤アナは5度目の夏季五輪。「実況一筋でやってきたので、そういったセレモニーの役割を自分が担うなんてことは想像できなかった。僕の経験値や自分の中に染み付いているものが、華やかな式典を目の当たりにし、どう表現として出てくるか。日本選手団は地元でのオリンピックで大変な思いをして乗り越えてきた。どういう道のりを経て、この舞台に向かっているかというのはひとつの材料になると思います」

 今でも目に焼き付いているのは3年前の東京五輪の放送席から見た侍ジャパン金メダルの瞬間。「無観客で行われた東京オリンピック、僕の最後の仕事が野球の決勝でした。観客席に関係者しかいない中での胴上げに、いろんな感情が生まれた。一言一言どのような言葉を発するか、迷いながら進んできた日々の総まとめでした」。再び戻ってきた五輪の舞台。伊藤アナだからこその言葉がきっと生まれてくるはずだ。

 主に報道で活躍する中山アナは「世界の今を知れる場でもある。本当に重要な仕事をさせていただくんだな」と抜てきを意気に感じている。「パレードの船の数は90隻以上ですが、出場国・地域は200ぐらい。ということは、相乗りする選手団がある。必ずしも順番通りに入ってくるとは限らない。国旗をマスターしておくとか『こうなったらどうしよう』という危機管理能力は発揮しなきゃいけないと感じています」。2人それぞれの思いや経験を声に乗せ、パリの熱い日々がいよいよ幕を開ける。

 ◆伊藤 慶太(いとう・けいた)秋田市生まれ。1996年に入局し、主にスポーツ実況で活躍。ラグビーW杯や米大リーグ、高校野球などを担当している。夏の五輪は北京、ロンドン、リオ、東京に続き5大会目。2021年から大阪局勤務。

 ◆中山 果奈(なかやま・かな)広島県生まれ。2014年入局。松江局、広島局を経て19年から東京アナウンス室勤務。「首都圏ネットワーク」「NHKニュースおはよう日本」などのキャスターを務め、現在は「正午ニュース」(月~木曜)担当。

 ◆パリ五輪アラカルト

 ▽会期 26日~8月11日。パリでは1900年、24年に続く3度目の夏季五輪。近代五輪の父、クーベルタン男爵の故郷に100年ぶりに戻る。約1万人が参加の32競技、329種目を実施。史上初めて男女の選手数が同数となる。

 ▽開会式 パリ大会では夏季五輪史上初めて競技場外で実施され、セーヌ川が舞台。日没前にスタートして自然光を活用。26日の午後7時半(日本時間27日午前2時半)に開始。河岸の上流側はチケットなしでアクセスでき、無料で見ることができる。観客数は約30万人見込み。

 ▽500個到達 夏季は21年東京大会まで通算で金169個、銀150個、銅180個の499個。パリ大会最初のメダルで節目の500個に到達。

 ▽金メダル20個 柔道やレスリング、スケートボードなど都市型スポーツを軸に期待される金メダル数は20個を目標。21年東京五輪は全競技で583選手が参加し、過去最多金メダル27個を獲得した。

 ▽史上最多の日本勢 海外開催の五輪では史上最多となる409人。これまで海外開催では08年北京大会の339人が最も多い。31競技に出場予定で、こちらも海外開催で史上最多。

 ▽聖火リレー 5月9日にスタート。世界遺産のモンサンミシェルなど観光名所の他、海外領土も巡り、開会式の7月26日にパリ市内の聖火台に到着する。

 ▽表彰台 エッフェル塔をモチーフとしたデザイン。フランス産の木材と再生プラスチック製。

 ▽選手村に育児室 パリ郊外に建設された選手村に育児室を設置し、乳幼児を抱える選手を支援。五輪で初の試み。

 ▽エアコンなし 環境への配慮を最重視し選手村にエアコンは設置せず。各部屋の床下に張り巡らせた管に冷たい地下水を通す自然の力を用いた床冷房を設置。気温より6~10度は下がるという。

 ▽クルーズ船に宿泊 サーフィンが実施されるタヒチ(フランス領ポリネシア)では会場近くに十分な宿泊施設がなく、大会期間中に選手が泊まる場所として小型のクルーズ船を活用する。

 ▽脱プラスチック 全競技会場に無料の水飲み場を設置。観客のペットボトルの持ち込みは認めず、水筒の携行を呼びかける。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください