1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 野球

【コラム・桑田の眼】巨人・桑田真澄2軍監督が支配下復帰の“教え子”に伝えた1軍で活躍に必要なこと

スポーツ報知 / 2024年7月26日 5時10分

支配下再昇格をつかんだ伊藤優輔

 巨人・桑田真澄2軍監督(56)がファームの現状を伝えるコラム「桑田の眼」。第4回は41勝36敗5分けの前半戦を総括。2軍守護神を務めて支配下再昇格をつかんだ伊藤優輔投手(27)に与えた課題、ナインに求めるプロとしての姿勢について明かした。

 2軍が果たすべきミッションのうち、チームの成績は非常に順調です。一時は借金7まで増えましたが、球宴前の目標としていた「貯金3」をクリアすることができました。コーチ陣には「我々が取り組んでいることは必ず花が咲き、実がなる。継続してコツコツとやっていこう」と伝えてきました。選手とコーチ陣がチームの方針を理解して、頑張っているおかげです。

 個々の選手に話を移すと、伊藤には一番厳しい抑えの役割を任せてきました。21年に右肘の手術を受け、140キロ程度しか出ない時期もありましたが、ようやく150キロをコンスタントに計測するようになりました。伝えているのは「結果とプロセスの両方が大事」という言葉です。具体的には3球で1ボール2ストライクと追い込む集中力と、勝負球を決める技術力。抑えの役割を果たす中で、その2つを両立できれば1軍に行っても困ることはありません。支配下昇格を果たし、1軍でも責任ある立場を勝ち取ってほしいです。

 3軍から昇格した北村、萩原、笹原といった育成選手もアピールを続けてくれています。「失敗を恐れず挑戦を続けよう」と伝えていますが、チャレンジ精神に加えて結果も出している。非常に頼もしいなと感じています。

 選手の成長を感じる一方、プロ入り後も受動的な姿勢が抜けない選手が見受けられます。プロ野球の世界といえども、「この環境にいれば自動的にうまくなる」という考えは間違いです。実際に1軍で活躍するためには、自ら考え、行動し、結果を次に生かす地道な努力が不可欠です。2軍監督として、1人でも多くの選手に「仮説と検証」「目標から逆算する思考」「自分を変える勇気」を根付かせたいと考えています。そんな思いを集約した表現として、「我々はプロフェッショナルだよね」と伝えています。

 このように個々の課題はあるものの、チーム全体としては非常に手応えを感じています。後半戦も1軍への戦力供給と調整、チームの勝利、選手育成というビジョンの達成に向けて、挑戦を続けたいと思います。(巨人2軍監督)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください