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【高校野球】夏の甲子園出場確率0%…花巻東がついに岩手の“ジンクス”破る

スポーツ報知 / 2024年7月26日 6時0分

2年連続12度目の優勝を決め、応援席へ駆け出す花巻東の選手たち(カメラ・有吉 広紀)

◆第106回全国高校野球選手権岩手大会▽決勝 花巻東4―3盛岡大付(25日・きたぎんボールパーク)

 岩手では、花巻東が盛岡大付を4―3で下し、2年連続12度目の出場を決めた。同校OBの大谷翔平(ドジャース)が12年前の決勝で敗れた相手に競り勝ち、“大谷超え”を果たした。

 最終回に1点差まで迫られながら逃げ切り、花巻東が県勢最多12度目の夏の甲子園出場を決めた。笑顔のち涙の選手たちは、応援席へガッツポーズを繰り返した。大谷が12年決勝で敗れた盛岡大付を同じ決勝で撃破。佐々木洋監督(48)は「最後の最後まで気が抜けなかった。サインミスなどもあって…。苦しい試合でした」と、一丸となって成し遂げた優勝を振り返った。

 花巻東にとって、大谷が3年時の12年に決勝で敗れた盛岡大付は県内最大のライバル校。現チームも昨秋は県初戦で敗れ、今春は県決勝で勝利と互角の勝負をしてきた。12年前も剛腕の大谷に9安打を浴びせるなど、伝統の強打を誇る相手に投手力で勝負した。

 昨夏の甲子園でも登板した先発左腕の葛西陸(3年)が「丁寧にコースに投げられた」と7回途中1失点に抑えると、2番手の田崎晴大(3年)は威力ある直球で真っ向勝負。2点を失ったが「(球の)高さだけ間違えずに思い切り投げた」。大谷のようなスーパースターはいないが、各投手が持ち味を出して勝ち切った。

 チーム全員で岩手勢の“ジンクス”を破った。今年の花巻東のように春季東北大会で優勝した高校は過去5校いたが、同年夏の甲子園に出場したチームはゼロ。花巻東も前回優勝した14年、決勝で盛岡大付に敗れていた。「歴史を変えようと選手たちには言い続けてきた」と指揮官。葛西は「自分たちが新たな歴史を刻むんだと強く思った」と胸を張った。昨夏は指揮官を父に持つ佐々木麟太郎を擁して8強。2年連続となる夏の聖地で目指すは、偉大な先輩も成し遂げられなかった日本一だ。(有吉 広紀)

 ◆2012年の大谷と花巻東の歩み センバツは大阪桐蔭に敗れ1回戦敗退。春季県大会は3位で東北大会出場も、準々決勝で盛岡大付との同県対決に敗れた。夏の大会は準決勝・一関学院戦で、当時の高校生最速160キロを計測。決勝では3―5で盛岡大付に敗れ涙を流した。同戦で盛岡大付が大谷から放ったポール際の打球が本塁打と判定され物議を醸した。

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