1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

【元大関・琴風の目】大関陥落へ崖っぷち 貴景勝の「現在地」 稽古不足でそぎ落とされた馬力

スポーツ報知 / 2024年7月26日 6時15分

大の里(左)が上手投げで貴景勝を下す(カメラ・今西 淳)

◆大相撲 ▽名古屋場所12日目(25日・ドルフィンズアリーナ)

 貴景勝が大関陥落の崖っぷちに立たされた。新関脇・大の里の上手投げに屈して7敗目。9度目のカド番脱出のためには残り3日間を全勝が必須となった。13日目は横綱・照ノ富士との一番。在位30場所を数える名大関が、厳しい局面を迎えた。照ノ富士は連敗を許さず、1敗と単独首位を堅持。3敗で追う大関・豊昇龍、平幕の隆の勝、美ノ海がいずれも敗れた上で照ノ富士が勝てば、13日目に3場所ぶり10度目の優勝が決まる。

 * * * * *

 勝負の世界はなんとも非情だ。貴景勝はこれ以上ない立ち合いで大の里の胸に飛び込んだ。ハズ押しで突き放して頭で当たる得意のリズムで土俵際まで追い詰めた。しかし、相撲の神様は命をかけて土俵に上がる貴景勝の味方にはなってくれなかった。大の里の長い右腕が上手にかかって局面が変わった。土俵下には崖っぷちに追い込まれた貴景勝の唇をかむ姿があった。

 10日目の阿炎との一番も相撲で勝って勝負に負けた。原因は確実にある。場所前の稽古不足は貴景勝の馬力を確実にそぎ落としていた。立ち合いの迫力不足とあと半歩が届かない土俵際が現在地なのである。土壇場に追い込まれた7敗目。13日目は強固な横綱・照ノ富士との一番が組まれた。相撲の神様もまた非情な舞台を用意した。悔いが残らない相撲を取ってくれれば、と願うだけである。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください