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なぜ町田は日本代表MF相馬勇紀を獲得できたのか 黒田剛監督も「行けるんですか?」と驚いた獲得劇

スポーツ報知 / 2024年7月25日 21時11分

町田の練習に合流した日本代表MF相馬勇紀(カメラ・金川誉)

 町田に加入した日本代表MF相馬勇紀(27)が25日、東京都町田市内の練習場でチームに合流した。この日は別メニュー調整だったが、練習後に応じた取材では「初昇格で史上初のJ1優勝という、誰も成し遂げたことがない目標に向かっていくのが、すごくワクワクしています」と明るい表情で話した。

 ポルトガル1部カザピアへの期限付き移籍から、今夏一時的に名古屋へ復帰した相馬。当初は海外移籍を模索していたが、新たな環境でプレーしたい、という思いを強く持っていた中で、町田からのオファーが届いた。「海外のチームに行きたい、という発言もしたけど、それは嘘じゃなかった。最初はそこを目指していましたけど、時間が進んでいく中で自分の気持ちも少しずつ変わった。今は第1希望でここでやりたい、という思いです」と明かした。プロキャリアでリーグ優勝の経験がなく、さらに新しい経験を求めていた相馬にとって、過去にどのクラブも実現したことがないJ1初昇格初優勝を目指すクラブでのプレーは魅力的だった。

 しかし町田にとって、相馬獲得を検討する中で、大きな壁となったのは推定で200万ユーロ(約3億3000万円)の移籍金だった。相馬と名古屋の契約は残り半年。つまり、半年後にはフリー移籍(0円移籍)で獲得できる可能性がある。しかし、パリ五輪代表MF平河悠が英2部ブリストルCへと移籍した町田は、左サイドを託せる即戦力がどうしてもほしかった。この日取材に応じた原靖フットボールダイレクター(FD)は、具体的な金額にこそ言及しなかったが「今年、優勝争いをしていますけど、我々はまだそれが毎年ある、とは言えない。冬には(移籍金)0円になるかもしれないけど、うちに来てくれるかはわからない。この半年で勝負をかけた」と明かした。

 町田強化部のホワイトボードには、補強候補のリストが示されていた。平河の移籍で絶対的存在が不在となった左MFには、複数の選手がリストアップされていた。その中で相馬は、黒田剛監督にとっても理想的な人材だった。しかし原FDが「黒田監督は無理気味でも、もし行ける(獲得できる)んだったら行きましょう、と。行けるんですか? という感じでした」と語ったように、優勝経験もある国内の他クラブも参戦した獲得レースは、決して勝算の高い勝負ではなかった。しかし新たな挑戦を求め、さらに移籍するなら恩義ある名古屋に移籍金を残したいと考えていた相馬と、J1初昇格即優勝という偉業達成へ、今夏の移籍市場で勝負をかけようとしていた町田。両者の思いが一致し、異例の移籍劇が実現した。

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