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早田ひな 3種目メダルへシングルス準決勝が山場 過去15戦全敗の中国強敵に対策成果発揮できるか

スポーツ報知 / 2024年7月26日 5時30分

試合会場での練習で笑顔を見せる早田(カメラ・小林 泰斗)

 【パリ25日=林 直史】27日から始まる卓球の組み合わせ抽選が24日、パリ南アリーナで行われた。女子のエース・早田ひな(24)=日本生命=は今大会、女子シングルス、女子団体、混合ダブルスの3種目に出場する。21年東京五輪で金銀銅メダルを獲得した伊藤美誠(23)=スターツ=に続き、史上2人目となる早田の3種目メダルの可能性を五輪担当キャップが占った。

 早田の初の五輪がいよいよ始まる。3種目に臨む今大会。流れを作る意味でも重要なのは張本智和(21)=智和企画=と組み、30日に先に決勝が行われる混合ダブルスだ。2人は6月からの約1か月間でクロアチア、スロベニア、チュニジア、タイを転戦し、世界ツアーで4大会連続V。絶望的な状況から第2シードに浮上し、過去5戦全敗の王楚欽、孫穎莎(中国)組と決勝まで当たらない権利を勝ち取っていた。

 土壇場までメダル獲得の可能性を高めようと奮闘した粘りは、組み合わせ抽選にも反映されていたように感じた。世界ツアーに参戦せず謎のベールに包まれた初戦の北朝鮮ペアは不気味な存在ではあるが、警戒していた韓国ペアや台湾ペアは反対のブロックに入った。男子の田勢邦史監督(42)も「比較的やりやすいんじゃないか」と前向きに捉えた。まずは最初のメダル種目で着実に勝ち上がり、中国に挑みたいところだ。

 シングルスはシード順に従えば準々決勝まで対戦経験があり、一度も負けていない相手との対戦が続く。最大の壁は準決勝。世界ランク1位の孫に過去15戦全敗だが、徹底して対策に取り組んできた成果を発揮したい。団体は順当にいけば、決勝進出が確実視される。

 初めての五輪だが、補欠で同行した東京五輪の経験も間違いなく生きるはずだ。水谷隼、伊藤組が金メダルに輝いた時、五輪恒例のメダリスト会見が始まったのは日付が変わった頃。伊藤はその後にドーピング検査も受け、会場を出たのは深夜2時過ぎだった。当時、早田は親友に付き添い、翌朝にシングルスが組まれる強行日程を乗り切って、3種目でメダルをつかんだ姿を見てきた。

 早田は開幕を目前に控え「一つ一つを乗り越えて後悔のないように頑張りたい」と気を引き締める。日程やメンタル面も含め五輪で3種目を戦い抜くイメージを持ち、過ごしてきたこの3年前。その全てをぶつけることで、表彰台は見えてくるはずだ。

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