【高校野球】ラマルが復活の120メートル弾 大阪桐蔭4強入り
スポーツ報知 / 2024年7月26日 5時0分
◆第106回全国高校野球選手権大阪大会▽準々決勝 大阪桐蔭7―3早稲田摂陵(25日・大阪シティ信用金庫スタジアム)
大阪では、27日の準決勝で大阪桐蔭と履正社の対戦が決まった。大阪桐蔭は、不調でスタメンを外れていたラマル・ギービン・ラタナヤケ内野手(3年)が、5回に代打で特大2ランを放ち、4年連続で4強入りした。昨夏王者でノーシードの履正社は、12安打9得点、9盗塁で大勝し、8大会連続でベスト4に進出(中止の20年を除く)した。
大阪桐蔭の主砲が帰ってきた。2点差に迫られた5回2死二塁、ラマルは低めの変化球を豪快に振り抜いた。「後ろにつなげようと単打の意識で。捉えられた感触があった」。飛ばない新基準の金属製バットで、左翼ポール際への推定120メートルの特大2ラン。主砲の今夏1号に、西谷浩一監督(54)も「他の選手にはなかなか打てない、ラマルらしい一発だった」と目を細めた。
前チームから4番を務め、今春センバツも全3試合で4番に座った。だが、春はコンディション不良でベンチ外。夏の初戦でスタメン復帰したが、2試合計5打数無安打で、4回戦から先発を外れた。「自分が打って勝てたらうれしい。4番で打てたらいい」と、“定位置”へのこだわりはもちろんあった。
不振の原因は投手の球に対するタイミングのズレ。「タイミングを早く取ってしまっていた。来た球を振る意識で」と立ち返った。生まれた高校通算33本塁打に「もっと打席に立ちたい」。そう燃える主砲に、指揮官も「前チームからラマルが4番で来たので、そうなれば一番いい」と、“復帰”の可能性を示唆した。
準決勝は、昨夏の決勝で敗れた履正社。自身は2打数無安打に終わったあの夏から一年。「(履正社に)負けてから始まったチーム。勝ちたい気持ちが強い」。舞洲の空にリベンジのアーチを描く。(瀬川 楓花)
◆ラマル・ギービン・ラタナヤケ 2006年4月8日、名古屋市生まれ。18歳。福春小4年から「プリンスジュニア港」で野球を始める。南陽中では「愛知港ボーイズ」でプレー。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り。2、3年春の甲子園に出場し、計4試合で11打数2安打1打点0本塁打。ラマルはスリランカ出身の両親の母国語で「太陽のように輝く男の子」の意味。180センチ、87キロ。右投右打。
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