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【パリ五輪】なでしこジャパン、W杯女王のスペインに逆転負け 清水梨紗は負傷交代し今後に暗雲も、熊谷主将「もう悔やんでいる暇はない」

スポーツ報知 / 2024年7月26日 1時54分

◆パリ五輪サッカー女子 ▽1次リーグ第1戦 日本1―2スペイン(25日、ナント・ボジョワール競技場)

 サッカー女子代表「なでしこジャパン」が、1次リーグ第1戦でFIFAランク1位で、23年W杯女王のスペイン代表と対戦し、1―2で敗れた。

 試合後、主将の熊谷紗希は「耐えきれずというか結果、勝ち点を落としたことはすごく残念」と敗戦を振り返りながらも、「もう悔やんでいる暇はないので、次に向けてなんとしても勝ち点を取りにいく」と次戦のブラジル戦(日本時間29日午前0時)に向けて前を向いた。

 先手を奪ったのは、なでしこジャパンだった。0―0で迎えた前半13分、20歳のMF藤野あおばがゴールやや右の位置から右足を豪快に振り抜き、ゴール右上を射抜いた。「自信があった。自分も(ベスト8に終わった昨年のW杯から)この1年間、何もしてなかったわけじゃない」。相手GKも触ったものの、シュートの勢いに負けて弾くことができない衝撃のFK弾で先制した。

 しかし、その後はスペインが高い技術を生かした細かなパスワークと、スピードのあるサイド攻撃で試合の主導権を握る。すると前半22分に日本の左サイドを崩されて、同点に追いつかれた。

 その後も劣勢が続いたが、前半40分のセットプレーの流れからフリーでシュートを打たれた場面でGK山下が好セーブを見せるなど、前半を1―1で折り返した。

 後半に入って、なでしこジャパンは清家に代えて、浜野を投入し、3バックに変更。守備時には5バック気味となり、相手の攻撃に対処した。しかし、なかなか流れを変えることが出来ずにいると、後半22分過ぎにはDF清水が負傷交代のアクシデントにも見舞われる。すると同29分には細かなパス回しでゴール前に進入され、スペインに勝ち越し点を決められた。

 このまま試合は終わり、なでしこジャパンは1996年アトランタ五輪で初戦でドイツに2―3で敗れて以来の五輪初戦黒星となった。

 後半22分過ぎには清水梨紗が右膝を押さえてピッチに倒れ込み、自ら交代の意思表示をした。担架で運ばれて、代わりに高橋はなが出場した。試合後、池田太監督は「今本当にメディカルの報告待ちということで、私も分からないです」と話し、右サイドの主力としてなでしこを支えてきた清水の今後の出場に暗雲が漂った。

 不安要素を抱えたままなでしこが金メダルへの道を進む。

 

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