【パリ五輪】「自信はありました」志願してＦＫ弾を決めた藤野あおば それでも感じた世界女王との差

前半１３分、直接ＦＫで先制ゴールを決める藤野あおば（カメラ・岩田　大補）

◆パリ五輪サッカー女子　▽１次リーグ第１戦　日本１―２スペイン（２５日、ナント・ボジョワール競技場）

　サッカー女子代表「なでしこジャパン」が、１次リーグ第１戦でＦＩＦＡランク１位で、２３年Ｗ杯女王のスペイン代表と対戦し、１―２で敗れた。

　前半１３分にＭＦ藤野あおばがゴール右から直接ＦＫを決めた。「自信があった。自分もこの１年間、何もしてなかったわけじゃない」と明かし、１年前のＷ杯からの成長を示すべく「蹴りたい」と隣にいた長谷川唯に志願。思い切り振り抜いた弾道は相手ＧＫが触れられたがゴールに収まった。「まさか手が伸びてくるとは思ってなかった。内心ちょっと焦りました」。今月１３日の親善試合ガーナ戦（金沢）に続く直接ＦＫのゴールを振り返った。

　Ｗ杯女王から先手をとったが、その後は相手のパスワークに翻弄された。「（スペインは）足元にボールを蹴れる状態にあるところは、守備でも出づらかった。振り返るとやっぱりすごいな」と脱帽。それでも「尊敬すべき点もありますけどオリンピックでメダル取りたいって言っている以上は越えなきゃいけない壁」と苦い敗戦を受け入れて、２８日（日本時間２９日）の１次リーグ第２戦・ブラジル戦に向けて前を向いた。