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【高校野球】花巻東が2年連続、岩手県勢最多12度目の甲子園…先発左腕・葛西が粘投、2番手の右腕・田崎が締めた

スポーツ報知 / 2024年7月26日 6時52分

優勝を決め、マウンド上に集まって喜ぶ花巻東ナイン(カメラ・太田 和樹)

◆第106回全国高校野球選手権岩手大会 ▽決勝 花巻東4-3盛岡大付(25日・きたぎんボールパーク)

 決勝で花巻東が盛岡大付に4―3で競り勝ち、2年連続12度目の全国高校野球選手権(8月7日から17日間、甲子園)出場を決めた。先発左腕の葛西陸(3年)が6回1/3を投げ7安打も6奪三振1失点と粘りの投球を見せると、2番手右腕の田崎晴大(はると、3年)は最終回に2点を失うも、2回2/3を2安打3奪三振。背番号1の小松龍一投手(3年)ら層の厚い投手陣が、聖地でも勝利のため力投する。

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  右手を突き上げて勝利の余韻に浸る花巻東・田崎をめがけて、笑顔のチームメートが一斉に駆け寄ってきた。11度で並んでいたライバル・盛岡大付を抜いて県内最多となる12度目、2年連続となる夏の甲子園出場。「苦しい試合でした。選手たちが頑張りました」と佐々木洋監督。両校毎回のように走者を出しながら4回まで0―0のなか、自慢の投手陣が流れを引き寄せた。

 先発した葛西は左横手から丁寧に低めを突き、7回途中1失点。3、5回以外はすべて得点圏に走者を進めながら失点を許さず、5回の先制点につなげた。23日の準決勝・一関学院戦も2番手で5回を投げ切っていたが「肘も肩も疲労はなかった」。試合当日の朝に伝えられた先発の大役を見事に果たした。今大会は準々決勝以降の3試合すべてに登板。身長170センチと小柄だが、タフネス左腕が大事な試合で力投。

 7回1死一、三塁で救援した田崎は「(球の)高さを間違えると長打があるので気をつけた」。9回は内野ゴロ2つで2点を失ったが1点差で逃げ切った。同じ盛岡大付に3―0で勝利した今春県決勝では、5安打11奪三振で完投勝利。“お得意様”相手に力投した。8強入りした昨夏甲子園では、同学年の葛西と小松の2人が登板。アルプス席でその姿を見ていた田崎は「悔しい部分はあった。もっと頑張らないと、と言い聞かせていた」と発奮材料に変えた。普段は互いに助言をし合うなど仲が良く、「握りを教えてもらって、変化球(のキレ)も良くなったところはある」。ライバルでもあり、互いを高め合う存在だ。

 これまで春季東北大会を優勝した岩手県勢で、同年夏の甲子園に出場した高校はなかった。前広島の高橋樹也投手(現楽天打撃投手)を擁して優勝した10年前の14年も決勝で敗退。6月に2度目の優勝を果たした後、指揮官は「新たな歴史をつくるんだよ、と言い続けてきた」と明かし、その言葉に応えた選手たちをたたえた。甲子園に向けて村上太一主将(3年)は「思いを背負いながら、岩手代表として頑張ってきます」と力強く宣言。“岩手から日本一”達成へ、強力投手陣が躍動する。(有吉 広紀)

 ☆花巻東・簗田蒼汰二塁手(3年。5回に先制打。昨夏甲子園は当時2年生野手で唯一のベンチ入り)「先制点がとにかく欲しくて、食らいつきました。甲子園の雰囲気は覚えているので楽しんでプレーしたい」

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