９月でＭＣ卒業の神田正輝の「旅サラダ」の哲学は「海外の旅へのこだわり」…円安の影響もＡＢＣ社長「魂を引き継ぐ」

大阪・ＡＢＣテレビで夏の社長会見に出席した同局の今村俊昭社長

　ＡＢＣテレビの夏の社長会見が２６日、大阪市福島区の同局で開かれ、今村俊昭社長が、９月２８日の放送をもって旅情報番組「朝だ！生です旅サラダ」（テレビ朝日系、土曜・午前８時）のＭＣを卒業する俳優・神田正輝について「本当に感謝申し上げます。魂をしっかり引き継いで作っていきたい」と番組にかける情熱を継続することを誓った。

　約２７年半、司会を務めた番組の卒業の経緯は「昨年末に体のメンテナンスということで、ちょっとお休みをされたわけで、その後、スタッフとの中で話し合った結果。過程に関する詳細のお答えは控えさせていただきます。両者でしっかり話し合って出した結果」と説明するにとどめた。

　神田とは一緒に仕事をしたことはないが「様々な局面でお話、お食事をさせていただいた。番組に対して哲学を持ってらっしゃる方」と今村社長。「神田さんは非常に海外の旅にこだわられていた。コロナの時は当然、海外にロケに行けなかったが、海外コーディネーターや過去映像を使ってでも絶対にやめない方針で。唯一、皆さんが海外に行けない状況の中でもやり続けた。神田さんがおっしゃってることって、すごく正しいな、と。番組にも世界観を持たれているので、それをしっかり引き継いで作っていきたい」。卒業後も「二度と（出ない）…ではなく、ふらっと立ち寄って顔を出していただけるようなことができたらステキだなと思っております」と話した。

　円安が海外ロケの制作費に響き「やっぱり苦しい状況もある」というが「逆に、その苦しさでやめてしまうということはない。一つの番組の哲学。神田さんがスタッフと築いていただいた大事なものと、進化していかねばならない部分を両方持って今後を見込んでいきたい」と決意を述べた。